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機械の女
2部分:第二章
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はあるIT会社に勤めている。そこで中々優秀な人材として知られていることもわかった。
 付き合ってみて彼女は聡明でしかも落ち着いた女性であることがわかった。それもまた彼の好みだった。しかもしっかりとした性格だ。見事なまでに大人の女性だった。
 そして彼女にとっても彼の性格は好みだったらしくてだ。二人は忽ちの間に親しい間柄になっていた。
 そんな彼を同僚はだ。笑いながら茶化す日々だった。
「どうだよ、いい出会いになっただろ」
「御前の言ってることもたまには当たるんだな」
 ここでは憎まれ口をわざと出すスルーだった。
「本当にたまにはな」
「また随分な言い草だな」
「御前の言うことだからな」
 また憎まれ口を言ってみせた。
「その通りだとは思わなかったさ」
「俺は嘘は言わないぜ」
「嘘は言わなくても間違えることはあるだろ」
「おっと、そうだったか?」
「そうだよ。まあとにかくな」
 言葉を一旦止めてだ。彼ににこりと笑って言ってみせたのである。

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