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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第25話
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ったツーヤさんの剣技……もしかしてツーヤさんとセレーネの故郷―――”アルフヘイム王国”には二つの流派があるのか?」

「アルフヘイム王国というよりアルフヘイム王家ですわね。アルフヘイム王家は王家に伝わる宝刀―――”聖刀アルフ”を扱える為に”太刀”用の剣術が代々伝えられていますから。」

「そうなのか……と言う事はもしかしてセレーネも”太刀”が扱えるのか?」

セレーネの口から出た意外な話を聞いたリィンは目を丸くして尋ね

「いえ、残念ながらわたくしは王宮剣技――――細剣(レイピア)を使った剣技しか習いませんでしたから、”太刀”は扱えません。」

「そうか……まあ、今でも十分強いと思うぞ?」

「フフ、お兄様にそう思ってもらえるのなら修行した甲斐がありましたわ。」

リィンに褒められたセレーネは上品に微笑んで答えた。



「修行で思い出したが……セレーネ、俺が目覚めるまで修行をしながらずっと俺を看ててくれたそうだけどあんな場所でどうやって生活をしていたんだ?」

「えっと、実はリザイラさんが精霊達の力を借りてあの場に果物の木を生やしてくれたり、家を作ってくれたりしたんです。後はベルフェゴールさんが獣や魚を狩って持って来てくれたりしましたから、生活には困らなかったんです。」

「ええっ!?…………あ、そう言えば何であんな所に家があるのかと思っていたけど、あれはリザイラの仕業だったのか…………!」

セレーネの説明を聞いて驚いたリィンは自分が目覚めた場所―――アイゼンガルド連峰にあった小さな家を思い出して冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「ちなみにお兄様を早く目覚めさせる為にわたくしやベルフェゴールさん達も時折性魔術をお兄様に施していたのですよ?」

「ブッ!?…………ん?ちょっと待て。そう言えばセリーヌがベルフェゴール達による精気の回復を一度見た後は遠慮したって言ってたけど、まさか……!」

「は、はい……その時はわたくしではなく、ベルフェゴールさんの番でしたけど……ちなみにお兄様が目覚めるまでわたくし達は毎晩交替でお兄様に性魔術を施していたんです。」

「……………………〜〜〜〜〜〜!!!」

頬を赤らめたセレーネの話を聞いたリィンは石化したかのように固まった後思わずその光景を思い浮かべてしまい、顔を真っ赤にした。



「え、えっと………そ、そうだ!鍛錬で汗をかきましたし、温泉に入って汗を流しませんか?」

「そ、そうだな。じゃあ行くか。」

突如話を露骨に変えたセレーネの提案に思わず頷いたリィンだったが、この提案に込められている本当の意味をまだ理解していなく、何も気付かず鳳翼館で女風呂に入るセレーネと別れた後男風呂に入り、疲れを癒していた。



〜鳳翼館・男
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