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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第25話
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きられる”居場所”を与えてくれた、あの方に……」

「大尉……」

辛そうな表情で黙り込んでいるクレア大尉をリィンは静かな表情で見つめた。



「……すみません、弱音を吐きましたね。閣下のご恩に報いるためにも………とにかく、今は私も出来る限りのことをするのみです。」

「……Z組も、ただ大尉に支えられるつもりはありません。少しずつ前に進みましょう。お互いに助け合っていくことで……」

(そして、その助け合いの中であの大尉さんを落とすって寸法ね♪さすがご主人様♪相変わらず私達の期待を裏切らないわね♪)

(ふふふ、中々の策士ですね。)

(まあ、そんな事をしなくてもリィンの場合だと無意識で彼女に自分を惚れさせると思うけどね……)

(ア、アイドス様……冗談になっていませんよ、その推測……)

二人の様子を見たベルフェゴールとリザイラの念話を聞いて苦笑するアイドスの推測を聞いたメサイアは冷や汗をかいた。

「ありがとうございます、リィンさん。」

一方ベルフェゴール達の念話の内容を全く知らないクレア大尉はリィンの答えを聞いた後微笑んだ。



その後、リィンは大尉と一緒に郷に戻り新たな守備の構築をできる範囲で手伝うのだった。そして守備の構築が終わり、大尉と別れたリィンは郷のすぐそばにある渓谷道で一人、剣術の練習をしているセレーネを見つけて声をかけた。


〜ユミル渓谷道〜



「フッ!ハッ!ヤアッ!!」

「(セレーネ、相当訓練したんだろうな……今のセレーネなら、剣術だけでもユーシスとも渡り合えるかもしれないな……)せいがでるな、セレーネ。」

セレーネの剣筋を見ていたリィンはセレーネに声をかけた。



「あ、お兄様。皆さんと比べればわたくしはまだまだですわ。」

「ハハ、そうか?……何だったら、相手を務めようか?セレーネが俺が目覚めるまでどれ程腕を上げたのかちょっと気になるし。」

「お兄様……はい、お願いします!」

その後リィンとセレーネは互いに剣を交えて鍛錬をした。



「フウ……さすがお兄様です。ベルフェゴールさん達に1ヵ月も鍛えてもらったのに、結局1本も取れなかったのですから。」

「いや……以前と比べると相当強くなっている。正直かなり危ないと思った場面もあったからな。これはうかうかしていたら、エリゼどころかセレーネにまで追い抜かれてしまうな……ハハ……」

謙遜しているセレーネの言葉を聞いたリィンは静かな表情で指摘した後苦笑した。



「フフッ、ツーヤお姉様と比べればまだまだですわ。」

「ツーヤさんと言えば……セレーネとツーヤさんの剣術、全然違うよな?細剣(レイピア)を使ったセレーネの剣技と俺のような”太刀”を使
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