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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第25話
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しての心配は無用のようですね。では、残りの郷の外周、雪山の斜面への案内を引き続きお願いします。」

「はい。」

その後リィンはクレア大尉を郷の外周、雪山の斜面の順番に案内した。



〜雪山・斜面〜



「ふう、到着しました。この辺りがクレア大尉の言っていたポイントになります。」

「確かにこのルートなら安全に郷と行き来できますね。なるほど……やはり、来て正解だったようです。裏を返せば、外部からの侵入も容易いということになりますから。」

「あ……なるほど。」

クレア大尉の話を聞き、盲点だったことに気付いたリィンは目を丸くした。



「ふふ、ですがおかげで助かりました。先日襲撃したという猟兵達の侵入経路はすでに対策済みでしたが、こちらは盲点でしたからね。さっそく郷の守備マップにこの周辺を追記して―――」

「この気配は……!」

何かの気配に気付いた二人が周囲を見回すと魔獣の群れがリィン達を包囲した!



「魔獣……こんなに!?」

「いつの間にか囲まれてしまっていたようですね。どうやら潜伏場所としてもかなり有効なようです。」

「くっ……さすがにこの数は厄介ですね。何とか隙を見て離脱を―――」

「いえ、問題ありません。どうか下がっていてください。――――すぐに片付けますので。」

「え……!?」

そしてクレア大尉は導力エネルギーを反射させる特殊なデバイス―――”ミラーデバイス”を魔獣達の周囲に展開した後銃撃を放ち、放たれた導力エネルギーはミラーデバイス達に命中して魔法陣を描いた後凄まじい衝撃波を発生させ、魔獣達を一網打尽にした!



「あ…………」

「―――敵戦力の無力化を確認。しかし、この場所……潜伏場所としてはかなり有効なようですね。やはりこのルートは重点的に対策を講じたほうがよさそうですね。」

リィンが呆けている中、クレア大尉は静かな表情で対策を考え込んでいた。



「クレア大尉……さすがですね。あの数の魔獣をたった一人で、しかもほぼ同時に殲滅するなんて。」

「いえ、そこまで大した事では。投擲した鏡面装置(ミラーデバイス)の位置や反射速度、軌道などを計算した上で適切なポイントを狙撃しただけですから。」

「あの一瞬で、そんな難しそうな計算を………?いや、頭で理解できたところで戦闘中、冷静にそれを実行するなんてもはや神業と言ってもいいはず……その、改めて御見逸れしました。”氷の乙女(アイスメイデン)”―――大尉がそう呼ばれている理由がなんとなくわかった気がします。」

「ふふ……そう言われるとなんだか面映いですが。……その呼び名を頂いた閣下には、結局ご恩をお返しできませんでした。行き場を失っていた私に自らの能力で生
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