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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第22話
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、いや……)

(ま、そう見えるよね。)

(アハハ……そしてすぐにイメージが破壊されるんですけどね……)

クレイグ中将を感心している様子で見つめているトヴァルの小声を聞いたマキアス達はそれぞれ言葉を濁した。



「――――うおおおおお、エ〜リオット〜!!」

クレイグ中将は笑顔でエリオットに駆け寄ってエリオットを抱きしめようとしたが

「わわっ!?」

エリオットは間一髪その場でしゃがみ、クレイグ中将の両手は空を切った。



「な、なぜ逃げるのだ!?さあ、可愛いお前をこの手に抱きしめさせてくれい!」

「そ、そういうのはいいってば!本当に相変わらずなんだから……って、わあ!」

そしてクレイグ中将は再びエリオットを強く抱きしめた。

「せっかくの親子の再会、何を恥ずかしがることがある!うむ、少し痩せたようだが……変わりないようで安心したぞ。本当に、よくぞ無事だった……!」

「父さん……う、嬉しいけど、苦しい、苦しいってば……!」

クレイグ中将に強く抱きしめられてもがいているエリオットの様子を見たリィン達は冷や汗をかいた。



「……なんか随分イメージと違うんだが。」

「ハハ…………まあ、そうですよね。」

「わたくし達もアレを見た瞬間、クレイグ中将のイメージが壊されましたものね……」

トヴァルの指摘を聞いたマキアスとセレーネは苦笑しながら答え

「でも、エリオットも嬉しそう。」

「ああ……本当によかった。」

フィーの言葉にリィンは安堵の表情で頷いた。



「ふふっ……何とかなったみたいですね。」

その時クレア大尉がリィン達に近づいてきた。

「あ……!」

「やっぱり。」

「”鉄道憲兵隊”の……それじゃあ、アンタが。」

「クレア大尉……どうもお久しぶりです。」

「クレア大尉が無事で本当によかったですわ。」

「ええ……皆さんも無事で何よりです。―――帝国軍、鉄道憲兵隊所属、クレア・リーヴェルト大尉です。積もる話は多そうですがまずは場所を移しましょう。中将閣下共々、話を聞かせていただきます。」

その後リィン達は演習場に築かれてある第四機甲師団の臨時拠点に移動し、これまでの経緯を説明した。
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