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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第21話
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異常”にして、こちらの戦況を有利にする事は実戦技術の基本ですけど…………」
「何だか今のベルフェゴール、おとぎ話とかで出てくる”魔王”とかに見えるよね……?―――って、あ。ベルフェゴールはその”魔王”だったね。アハハ……」
「ったく、これじゃあどっちが悪党なのかわかりゃしねぇぜ……」
セレーネと共に困った表情をしたエリオットはすぐにある事に気付いて苦笑し、トヴァルは疲れた表情をし
「―――でも、ベルフェゴールの言う事も一理あるわよ。それより彼女のお蔭で向こうが同士討ちをしてくれているんだから、わざわざアンタ達が無理して戦わなくても同士討ちをしているあの二人の内の片方が沈黙した後、残りの弱ったもう片方を叩けばいいんじゃないのかしら?」
「い、幾ら何でもそれは卑怯じゃないか!?」
セリーヌの指摘を聞いたマキアスは表情を引き攣らせた状態で指摘した。
「……ま、セリーヌやベルフェゴールの言う通り、
魔法
(
アーツ
)
や
戦技
(
クラフト
)
で敵を”混乱”状態にして同士討ちをさせて、同士討ちの後に残った方を制圧するのも”戦術”の一つだ。漁夫の利を狙うみたいなやり方で制圧するのはちと気が咎めるが、そうも言ってられない相手だ。お前らもいつでもあの二人のどちらかが倒れた瞬間、残った一人を奇襲できるように構えておけ。」
そして複雑そうな表情をしていたがすぐに気を取り直したトヴァルはARCUSを構えてリィン達に指示をし
「………………わかりました。」
「ちょっと可哀想な気もしますが、これも”実戦”ですものね。」
指示を聞いたリィンとセレーネはそれぞれ複雑そうな表情をしていたがすぐに気を取り直して武器を構え、エリオット達もリィン達に続くように武器を構えた。
「……………………」
「クソッ!目を覚ませ、レオ!うおっ!?」
「……………………」
同士討ちをしている二人の様子を見たフィーは辛そうな表情をし
「フィー…………――――ベルフェゴール。二人の同士討ちを止めさせて、あの二人をこの場から撤退させてくれないか?」
フィーの様子に気付いたリィンはベルフェゴールに視線を向けた。
「あら?今後もあの二人がご主人様達の前に立ち塞がるかもしれないのに、逃がしてもいいのかしら?危険な”芽”は潰せる内に潰しておくべきだと思うけど。」
リィンの指示を聞いたベルフェゴールは目を丸くして尋ね
「……確かにベルフェゴールの言っている事は正しいさ。俺達6人を相手に本気も出していない状態でたった一人で互角以上に戦った”西風の旅団”の猟兵……もしまた剣を交える時が来れば、間違いなく苦戦するだろう。だけど俺達―――”Z組”の今の目的ははぐれた仲間達と合流する事で、”貴族連合”と戦う
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