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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第19話
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く気あらへんし、あんま見込みもないからけっこう大変やけどな。」
「……そ。」
自分が欲しかった答えを誤魔化したゼノとレオニダスに対して、フィーは何も言わずジト目で二人を見つめた。
(な、なんだ……?妙に軽いというか。)
(まあ、フィーの顔見知りみたいだし……)
(もしかしたら、戦いを避けられるかもしれませんね……)
(油断するな、お前さんたち。あれでも”赤い星座”と並ぶ大陸最強の猟兵団の一つだからな。)
マキアス達の小声の会話を聞いたトヴァルは警告し
(って言ってもね……)
(フィーの古巣、か……)
警告を聞いたセリーヌは戸惑い、リィンは考え込んだ。
「そろそろ時間やな。もうちょい世間話でもしたかったとこやけど……生憎、今日は仕事で来ててな。」
「……一応確認するが、引くつもりはないな?」
「……ん。ここは”戦場”―――そして今は”敵”同士。だったら全力でかかるだけ。」
レオニダスの問いかけに頷いたフィーは真剣な表情で二人を見つめた。
「ハハ、わかってるみたいやな。」
そしてフィーの答えを聞いて満足した二人はそれぞれの武器を構えた!
「な……!」
「あの巨大な手甲は一体……!?」
二人の武器を見たリィンとセレーネは驚き
「ブレードライフルに、
機械化手甲
(
マシンガントレット
)
か……!」
トヴァルは厳しい表情で二人の武器を分析した。
「そんじゃま、始めるとしよか。覚悟はええな―――トールズ士官学院”Z組”?」
「遊撃士共々、せいぜい死力を尽くすことだ。瓦礫と化した要塞に塵と撒かれたくなければな。」
二人の言葉を聞いたリィン達はそれぞれの武器を構えた。
「ううっ……!?」
「な、なんて圧力だ……」
「こうして相対しているだけでも、震えが止まりませんわ……」
二人の強さを感じ取ったエリオットとマキアス、セレーネは不安そうな表情をし
「二人とも団じゃ連隊長を務めてた。以前の模擬戦で戦った”闘神の息子”よりは強くないけど、それでも向こうの戦力が上。こちらの勝率は2割―――ま、死ぬ気で頑張って。」
「ほ、ほとんど勝ち目がないじゃないか!?って、そうだ!リィン、こういう時こそ君が今まで契約して来た異種族達――――ベルフェゴール達の力が必要だろう!?」
フィーの分析を聞いたマキアスは表情を引き攣らせて指摘した後すぐに自分達にとって”最強”の戦力を保有しているリィンに視線を向けた。
「わかっている!―――来い、ベルフェゴール!みんな、全力で迎え撃つぞ!」
そしてベルフェゴールを召喚したリィンは仲間達と共にゼノとレオニダスとの戦闘を開始した!
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