第126話
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ティータの言葉を聞いたアガットは驚いた表情で叫び、アガットの叫びを聞いた全員は脱力した。
「エリカ博士………そこまでアガットさんのことを目の仇にしてたんか………」
「一体どういう方なんでしょうね………」
「………なんだかお母さんたちが帰ってきてから色々とあったみたいだね。」
「あう………恥ずかしながら………」
ケビンは疲れた表情で呟き、カリンとヨシュアは苦笑し、ケビン達の言葉を聞いたティータは恥ずかしそうな表情をした。そしてケビン達は状況をアガットに説明し、初対面の者達は自己紹介をした。
「フン………まあいいだろう。とても納得はできねえがグダグダ言っても始まらねぇ。俺も協力してやるからとっとと先に行くとしようぜ。」
「え………」
「はは、即断即決なんは相変わらずみたいですなぁ。何か疑問とかあるんならわかる範囲でお答えしますけど?」
アガットの判断にヨシュアは驚き、ケビンは感心しながら尋ねた。
「さっきの話で大体の事情はわかったからいい。あとはこの目で確かめるなり、他の連中から聞くなりしておくさ。それよりも………これだけのメンツが揃ってるのに肝心なヤツがいないじゃねえか。まずはとっととそいつを見つけなくちゃならねぇだろ。」
「アガットさん……」
「………ありがとうございます。」
優しそうな微笑みを浮かべて語るアガットをティータは見つめ、ヨシュアは軽く頭を下げてお礼を言った。
「あー、礼を言われる筋合いはねぇ。お前同様、あいつは俺の後輩でもあるんだからな。それより、どうだヨシュア。外国に武者修行に出てまた腕を上げやがったのか?」
「ええ………それなりには。でも、僕よりエステルの方が頼もしくなったと思いますよ。今では旅先のギルドでもずいぶん頼りにされていますから。」
「へっ………さすがオッサンの娘といったところか………」
「………かもしれません。レーヴェに追いつくため、エステルと一緒に頑張っています。」
「へっ、そうか。……………ん?…………!おい、仮面女……じゃなくてカリン、だったよな?あんたに聞きたいことがあるんだが………」
ヨシュアの言葉を聞いたアガットは頷いた後ある事に気付き、複雑そうな表情でカリンを見つめて尋ねた。
「?何でしょうか?」
「あの野郎………”剣帝”もこの”影の国”とやらに取り込まれているのか?」
「……多分取り込まれていると思います。私が”影の国”に取り込まれる直前はレーヴェもその場にいましたので。」
「そうか………今までさんざんやり合ってきたあの野郎と共に戦うのは変な感じだが…………へっ、ちょうどいい。今までの分の借りを返す機会が巡ってきそうだな。」
カリンの答えを聞い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ