第125話
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ェイドとアニスの言葉に同意するようにバダックは口元に笑みを浮かべて頷き、3人の会話を聞いていたケビン達は冷や汗をかいた。
「――――ハッ!?ヨシュア、ルークの同僚―――”遊撃士”だったか?その職業に就いている人達はさっき解放されたそちらの銀髪のお姉さん以外にもいるのか!?」
その時血相を変えたガイは真剣な表情でヨシュアに訊ねた。
「え、ええ。この中では僕とシェラさん以外の遊撃士だったらアネラスさんとジンさん、アーシアさんとフレンさん、後はバダックさんもそうですけど………」
「具体的に言えば俺は遊撃士じゃなくて、遊撃士の”協力員”だけどな。」
戸惑いの表情のヨシュアに続くようにフレンは苦笑しながら答えた。
「”協力員”だろうがなんだろうが、あいつと同じ仕事の同僚なら同じだ!遊撃士関係の人達、挨拶が遅れた上、挨拶用の品も渡せなくて本当にすまない!俺でできる事があったら、何でも言ってくれ!料理や掃除、洗濯と言った家事は基本的にできるし、マッサージの資格もあるぜ!」
そして真剣な表情でシェラザード達を見回して頭を深く下げた後申し出始めたガイの突然の行動にケビン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「えっと……ジン、だったか?この中ではあんたが最年長の遊撃士だよな?」
「いや、最年長だったらバダックの旦那なるんだが……俺って、そんなに年を取っているように見えるのか?」
「ハハ、そんな事はないさ。……ラルゴ、改めてになるが――――」
「ガイ………気持ちはわかるけど、さすがにそれはやり過ぎよ。」
「まあ、ガイからすればあれが当然の行動なんだろうねぇ?」
「ガイですからねぇ?」
更にシェラザード達――――遊撃士関係の人物達に順番に挨拶をし始めたガイの行動にティアは呆れた表情で頭を抱えて指摘し、アニスとジェイドはからかいの表情で呟いた。
「あ、あの〜……どうしてガイさんは突然あんな事を?」
「フフ、ガイは事情があって昔ルークの実家―――”ファブレ公爵家”の使用人として仕えていて、年が近い事からヴァン達に生み出されたルーク―――つまり貴方達がよく知るルークの世話係兼親友として赤ん坊同然だったルークの面倒をずっと見続けていたのですが……ガイはルークを少々……いえ、かなり甘やかしていましたから、その事もあって昔のルークは極端な世間知らずで自己中心的かつ傲慢な性格だったのです。そして色々あってルークは旅の途中で貴方達がよく知るルークの性格になったのですが……昔のルークを知るガイからすれば、ルークが真っ当な仕事に就いて人々の役に立っている事を知って、嬉しさのあまりルークの保護者魂が久しぶりに目覚めて、彼の同僚である遊撃士の方達に対してあんな態度になっているのだと思いますわ。
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