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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第18話
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見を出していたエリオット、セレーネ、マキアスは決意の表情でリィンの意見に頷いた。



「しかし、どうやって線路側に降りるつもりだ?さすがにフェンスを乗り越えるわけにもいかないだろうし。」

「多分、どこかに線路に下りる整備用の通路があるはず。」

「まずはあっちにある待合所で探してみよう。」

「よし……目立たないように聞き込みをしてみるか。」

その後待合所に入って聞き込みをしていたリィン達だったが、何者かが声をかけて来た。



〜待合所〜



「―――何かお困りのようだね。」

声が聞こえた瞬間、部屋の扉が開かれ、フードを被った怪しげな人物がリィン達の目の前に現れた。

「へっ……」

「え、えっと……?」

「…………あなたは?」

謎の人物の登場にマキアスとセレーネが戸惑っている中、リィンは警戒の表情で尋ねた。



「なに、ここで足止めを食らうしがない行商人の一人さ。さっきから、何かを嗅ぎまわっているようだが……せっかくだから何か力になれないかと思ってね。」

「え、えっと……」

「……悪いが、こっちはちょっと立て込んでいてね。押し売りなら他を当たってくれるかい?」

男の申し出にエリオットは戸惑い、トヴァルは真剣な表情で男を見つめた。



「おやおや、つれないな。少しくらいはいいだろう?トールズ士官学院―――特科クラス”Z組”の諸君?」

「……!?」

「どうしてそれを!?」

「あなたは一体……」

「まさか……わたくし達を狙っているのですか?」

しかし男が自分達の正体を知っている事を口にするとリィン達は血相を変えて目の前の男を最大限に警戒した。



「さあて、誰だろうね?フフ……知りたかったら、捕まえたまえ。」

そして男は挑発的な言葉をリィン達に送った後その場から走り去り

「あっ!?」

「くっ……!」

それを見たリィン達も男を追跡したが、角を曲がると行き止まりになっており、そこには男の姿はなかった。



「なっ……!?」

「い、行き止まりだと……!?」

「おいおい……消えちまったってのか?」

「も、もしかしてベルフェゴールさん達みたいに転移魔法を使ったとか?」

「そんなワケないと思うけど……」

男がいない事にリィンとマキアスは驚き、トヴァルとセレーネの推測を聞いたセリーヌは眉を顰めて答えた。



「……待って。ここ、風の流れを感じる。」

その時風を感じたフィーはダクトを見つけた。

「……これを使ったみたい。」

「通気用のダクト……!?こんな所を通っていったのか?」

「も、もしかしてこのダクトって……」

「線路に
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