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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第15話
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ルは厳しい表情で考え込んだ。



「ま、待ってください!ユミルの件は”貴族連合”がやった事ですよ!?エレボニア皇家は勿論、正規軍も絶対にメンフィル帝国との開戦を望んでいませんし、そのような卑劣な行いを絶対に許しませんよ!?悪いのは”貴族連合”じゃないですか!」

その時マキアスはサフィナに反論したが

「無駄よ。”エレボニア帝国の大貴族が雇った猟兵がメンフィル帝国領を襲撃した”というのは事実だから、襲撃された側の他国はこっちの事情を知っていても、一切気にしないと思うわよ。」

「俺も同じ意見だ。しかもよりにもよってエレボニア皇家に次ぐ権力を持つ大貴族――――”四大名門”が仕出かした事なんだから、”エレボニア帝国”は絶対に言い逃れはできないな。戦争を回避する為には恐らく、エレボニア帝国にとって相当不利な条件を受け入れる必要があるか、最悪メンフィルに隷属する羽目になるかもしれねぇな…………」

「それは…………」

セリーヌとトヴァルの指摘を聞き、複雑そうな表情で黙り込んだ。



「その……サフィナ元帥はメンフィル帝国がエレボニア帝国と開戦するかどうかについて、どう思われているのですか?」

その時リィンは複雑そうな表情でサフィナに尋ねた。

「…………申し訳ありませんが、今はまだ明確な答えは言えません。戦争はできれば避けるべきだと思いますが、民を守る”皇族”として……そして”騎士”としてエレボニア帝国の卑劣なる行いは許せないのというのは私自身の偽りなき気持ちです。少なくともエレボニア帝国が自分達の非を認め、素直に謝罪してエリスさんを返還するまではこの気持ちは変わりません。」

「そう……ですか……」

「「………………」」

サフィナの口から出た答えを聞いたリィンは肩を落とし、マキアスとセレーネは複雑そうな表情で黙り込んでいた。その時兵士がサフィナに近づいてきた。



「サフィナ元帥、よろしいでしょうか?」

「ああ。何かあったのか?」

「ハッ!どうやら双龍橋で足止めを食らっている者達の一部がケルディックに一端戻る為にこちらの通過の許可を求めていまして。”検問”の件も説明した所、”通行証”を今すぐ発行して欲しいとの事でして。」

「―――わかった、すぐに向かう。それでは私はこれで失礼します。皆さんが、はぐれた仲間達と無事合流出来る事、私も祈っています。」

そしてサフィナは兵士と共にその場を去り、サフィナが去るとリィン達は黙って考え込んでいた。
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