後日談〜新たなる軌跡への系譜〜 異伝〜”知”の能天使の優しさ〜
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行っていいが……宿代代わりにここを……ロイドを守ってくれないか?」
「兄貴…………」
「…………………それぐらいならいいわ。これから、しばらくよろしくね。……それとロイドと言ったかしら。もし、よければ私の事を”お姉ちゃん”って言ってもいいのよ?」
ガイの話を聞いたロイドはガイを見つめ、ルファディエルは考え込んだ後、微笑みながら答え、そしてロイドに微笑んだ。
「お、ルファディエルは”姉”に憧れているのか?」
「フフ、少しね。……それでどうかしら?」
ガイに尋ねられたルファディエルは微笑んだ後、ロイドを見た。
「えっと……さすがに”お姉ちゃん”は恥ずかしいから”ルファ姉”で。」
「”ルファ姉”……フフ、わかったわ。……しばらくの間、よろしくね。」
「うん!」
ルファディエルに微笑まれたロイドは笑顔で頷いた。そうして天使との共同生活という奇妙な生活が数年続き……ある日、ガイが殺害されるという悲報が届き、ガイの葬式が滞りなく済み、ロイドが心の中である決意をした後、自宅にルファディエルと共に戻った。
〜?????始動より数年前・アパルトメント・”ベルハイム”〜
「………ガイの事は残念だったけど……それよりロイド。貴方はこれから、どうするの?」
自宅に戻ったルファディルは静かな表情でロイドを見て尋ねた。
「……カルバードの親戚の人が俺の世話をしてくれるって申し出てくれたから……しばらくはお世話になって、クロスベル警察学校に入学して……クロスベル警察に就職するつもりさ。」
「……ガイ殺害の真相を知る為に警察官になるのかしら?」
「ああ………今まで俺の世話をしてくれたセシル姉達を守る為に……兄貴を殺した犯人を見つける為に俺は捜査官になる……!」
「……そう。」
決意の表情のロイドを見たルファディエルは静かに頷いた。
「……えっと、ルファ姉。今まで俺の面倒を見てくれて、ありがとう………数年間の共同生活だったけど、ルファ姉との生活……楽しかったよ。」
「………フフ、もしかして今回を機に私があなたから離れると思ったのかしら?」
寂しげな笑みを浮かべてお礼を言うロイドにルファディエルは微笑みながら尋ねた。
「え?」
ルファディエルの言葉にロイドが驚いたその時、ルファディエルはロイドに静かに近づいて、ロイドの両手を握り、そして
「……”能天使”ルファディエル。これよりロイド・バニングスが”真実”にたどり着くまで、見守り続けましょう。」
ロイドの両手から伝わる魔力に同化して、その場から消えた。
「!?今の間隔は一体……?って、それより!ル、ルファ姉!?一体どこに……!?」
(フフ……驚くのも無理はないわね。
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