後日談〜新たなる軌跡への系譜〜 異伝〜”知”の能天使の優しさ〜
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話だし、”天使”が実在していてもおかしくないだろ。」
女性の話を聞いたロイドは驚き、ガイはどこか納得した様子で頷いた。
「……”神”が現存……?どういう事かしら?」
「ん?そっちの世界では様々な宗教があって、各宗教が信仰している”神”が現存しているって聞いたことがあるけど……”天使”のあんたが知らないのかよ??」
「………どうやら、ここは私が知る両世界ではないようね………ガイと言ったわね?”この世界”や貴方の言う異世界の事を説明してくれないかしら?」
ガイに尋ねられた女性は考え込んだ後、尋ねた。
「別にいいが……その前にまず、俺達に教えるべきことがあるだろう?」
「教えるべき事?」
「名前だよ、名前。俺達は名乗ったのにあんたはまだ名乗っていないぜ?」
「………失礼したわ。私の名はルファディエル。第6位”能天使”よ。」
ガイの言葉を聞いた女性――ルファディエルは静かに目を伏せて言った後、目を開いて静かな口調で名乗った。そしてガイ達は自分達が住む世界――ゼムリア大陸の生活や数年前に突如現れた異世界の国――メンフィルや”闇夜の眷属”、異世界の宗教――アーライナ教やイーリュン教の事を説明した。
「………どうやらここは私の知る両世界とは完全に異なるようね………あの時、いきなり私の目の前で光った謎の光が原因として………まいったわね………ラグタス将軍や秀哉、メヒーシャ達が私がいなくなってしまった事に気付いても、私を見つけられる可能性は0に等しいわね……まずは情報収集をするとして………それから、どうしようかしら………」
ガイ達の説明を聞いたルファディエルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「………よくわからんが、ルファディエルには帰る場所がないのか?」
「………ええ。フウ……私にはやるべき事がたくさんあるのに、本当にまいったわ………」
「………だったら、しばらくこの家に泊まって行くか?」
「兄貴!?」
「え……?」
ガイの突然の提案を聞いたロイドは驚き、ルファディエルも驚いた後ガイを見た。
「話を聞いた感じ、あんたは自分の元いた世界に帰る為に情報収集をするんだろう?けど、情報収集するにしても拠点が必要だ。違うか?それに俺は刑事だ。普通なら手に入らない情報も持っている。それでよければあんたに教えよう。どうだ?あんたにとっては好条件だと思うが。」
「………そうね。申し出はありがたいけど、どうして見ず知らずの私にそこまで親身になるのかしら?いくら民の為に働く警察といえど、そこまではしないでしょう?」
「ハハ、そんな細かい事はどうでもいいじゃねえか。……ただ、そうだな。俺は仕事柄よく家を留守にするんだ。ここを出て行く目途がついたらいつでも出て
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