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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第131話
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?」

不敵な笑みを浮かべて笑っている猟兵の言葉を聞いたヴァルターが警戒した表情をしたその時!

「ゴフッ!?」

ヴァルターの背中を矢が貫き、ヴァルターは血を吐いて呻いた!

「………よくやった。お前の功績は後で俺がリウイ様達に報告しておこう。」

するとボウガンを持っているルースが柱の陰から出て来て、猟兵に言った。

「ハッ!ありがたき幸せ!」

ルースの言葉を聞いた猟兵は敬礼をして答えた。

「何者だ、テメエは………!」

一方ヴァルターは背中に刺さった矢を強引に抜いた後、ルースを睨んだ。

「我が名はルース!メンフィル帝国軍の将の一人にして、”空の覇者”ファーミシルス大将軍の副官!」

「”覇王の狼”………だと?なぜ、こんな所にいやがる…………!?」

ルースの名乗りを聞いたヴァルターは信じられない表情でルースを見た。



「…………貴様が”中枢塔”より脱出する少し前、この”グロリアス”は我等メンフィルが完全に制圧した。」

「なっ…………!?」

ルースの言葉にヴァルターが驚いたその時、次々とメンフィル兵達が柱の陰から現れ、さらにヴァルターの背後からもメンフィル兵が武器を構えて現れた!

「………のヤロウ!姑息な真似をしやがって…………!この”痩せ狼”を舐めたら、どうなるか思い知らせてやる……!」

それを見たヴァルターは怒りの表情でルース達を睨み、そして拳を構えたが

「グッ………!か、身体が動かねえ………!?」

身体が思い通りに動かない事にヴァルターは狼狽えた!

「無駄だ。先ほど貴様に放った矢には特製の麻痺毒を塗りこんである。…………アルセイユの一行との戦いで疲弊しているとはいえ、念には念を入れさせてもらった。」

「ふざけやがって―――――!」

ルースの言葉を聞いたヴァルターは吠えた!

「弓隊、撃て!」

「ハッ!!」

そしてルースの指示の元、弓を持っているメンフィル兵達は矢を番えて、ヴァルターに放った!

「ガッ!?」

身体のあちこちに矢が刺さったヴァルターは全身血だらけになり、呻いた!

「今だ!”痩せ狼”を討ち取れ!」

「オオッ!!」

そしてルースの指示によって、鞘から剣を抜いたメンフィル兵達がヴァルターに突撃した!

「チクショウ………チクショウ…………!俺が望んでいた最後はこんな最後じゃねえ………!」

身体が動かないヴァルターはなんとか身体を動かそうとしたが、身体は全くいう事を聞かず、悔しそうな表情で突撃して来るメンフィル兵達を睨んだ。そしてメンフィル兵達は剣でヴァルターを串刺しにした!

「グアッ!?ク、クカカ…………我ながら情けねえ最後だ………ぜ…………」

「止めだ!
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