第131話
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……。うん……そうだね。僕もぜんぜん、怖くないかな。」
エステルの言葉にヨシュアは優しく微笑んで答えた。その時、下の梁に亀裂が入り始めた!
「ね……ヨシュア。2つ、お願いしてもいい?」
「いいよ。」
「1つ目は……あたしのこと、抱き締めててくれる?」
「喜んで。」
ヨシュアはエステルを抱き締めた。
「えへへ……」
「……それから?」
「えっと、その……。しつこいって思われたらちょっとイヤなんだけど……。やっぱりその……悔いは残したくないっていうか……」
恥ずかしそうな表情がエステルが言おうとしたその時
「……ごめん。その先は僕に言わせて。」
エステルが言いたい言葉を察したヨシュアが制して、エステルを見つめた。
「エステル……キスしてもいいかな?」
「あ……。……うん……!」
2人が向き合いキスをすると、そのまま梁の限界がきて、2人は―――落下していった!
(お願い…………助けて、カファルー!)
落下していく中、エステルが強く願ったその時、エステルが装着している腕輪が強く輝いた!
〜グロリアス・甲板〜
「………………」
一方その頃、メンフィルに強奪された事を知らないヴァルターが「リベル=アーク」が崩れる様子を見つめていた。なぜ、ヴァルターが知らないのかと言うと、ジンとの一撃で気絶すると同時に通信機が破壊され、脱出艇をリウイ達に見つからない所にようやく位置づけたカンパネルラの連絡が来てもわからなかった為、”グロリアス”が強奪された事に気付かなかった。
「チッ…………俺以外戻っていないなんて、どうなってやがんだ…………?」
ヴァルターは舌打ちをした後、煙草に火をつけて吸った。
「祭りの…………後か…………」
そしてヴァルターが呟いたその時
「失礼します!」
一人の猟兵がヴァルターに近づいて来た。
「あん?どうした。」
「ハッ!”教授”より”執行者”達は至急、”聖堂”に集まるようにとの事です!」
「何?教授達が戻っていたのか………?チッ。戻っているなら戻っているで顔を見せればいいものを………仕方ねえ。」
猟兵の言葉を聞いたヴァルターは舌打ちをした後、猟兵の案内によって聖堂に向かった。
〜グロリアス・聖堂〜
「…………?おい、どういう事だ。誰もいねえぞ。」
聖堂に到着したヴァルターだったが、そこには誰もおらず、自分より距離をとって背後に控えていた猟兵を睨んだ。
「フフ………情報の中にあった”執行者”達の中で一番騙し易いとは思っていたが、まさかこうも簡単に引っかかるとはな。これで俺も出世できる。」
「…………何だと
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