第131話
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「お姉ちゃん!お兄ちゃん!」
「チッ、何てこった……。他に通り道はねえのかよ!」
「”中枢塔”に向かう通路はここだけだったはずよ……。……くっ……何か方法は……」
道が分断されている状態を見たティータは心配そうな表情で叫び、アガットは舌打ちをし、シェラザードは答えた後、周りを見回した後ある人物達に気付いた。
「!!そうだ!ファーミシルス大将軍!リスティさん!貴女達の力があれば………!」
「………そうしたいのはやまやまなんだけど、何故かこの周辺一帯に何かの力が働いているせいであまり飛べないのよ。」
「はい〜。リスティ達自身はなんとか飛べるんですけど、人を抱えて飛ぶと落ちる可能性が高いんです〜………」
シェラザードの言葉を聞いたファーミシルスは苦々しい表情で答え、リスティは悲しそうな表情で答えた。
「エリザスレイン、彼女達の言う通り、君もなんとかできないのかい?」
「…………ええ。だから、翼のある私達も飛ばずに走っているのよ。」
ウィルに尋ねられたエリザスレインは静かに答えた。
「え、えっと……。あたしたちに構わずにみんな先に脱出してよ。」
「僕たちは何とかして脱出の方法を見つけますから。」
エステルとヨシュアが答えたその時
「馬鹿言うんじゃないわよ!」
「そうだ!二度とそのような戯言、言うでない!」
シェラザードとリフィアが怒鳴った!
「ここであんた達を置いていったら先生とレナさんにどう顔向けすればいいの!いいから何か方法を考えるわよ!」
「お前達は余達の友!友を置いて行く”王”等、”王”としての資格等ないわ!」
「シェラ姉……リフィア………」
「すみません……」
シェラザードとリフィアの言葉を聞いたエステルは何も答えれず、ヨシュアは申し訳なさそうな表情で謝った。
「実際問題、ジャンプして飛び越せる距離じゃない……。となると……別のルートを探すしかなさそうだ。」
「別のルート………で、でも一本道なんですよね………?」
ジンの言葉を聞いたクローゼは不安そうな表情で尋ねた。
「いや、それはあくまでこの地下道に限っての話さ。どうやらこの浮遊都市には幾つもの地下道が存在するらしい。そうした道さえ見つかれば………」
クローゼの言葉を聞いたオリビエは静かに答えた後、真剣な表情で考え込んだその時
「そういや”中枢塔”の手前で別の地下ゲートを見かけたな………”カルマーレ”に通じた緊急避難通路と書いてあったような…………」
「ホ、ホント!?」
「ああ、確かにあったぜ。その”カルマーレ”ってのがお前らの船のある場所なんだろ?」
キールが呟き、ジョゼットが明るい表情をして尋ね、ドルンが頷いて
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