第130話
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レーネは慌て、イリーナは呆れた表情で溜息を吐いた。
「………マスターに好きな人が現れたのは嬉しいけど………よりにもよって、あの人だなんて、少し複雑だよ………」
「あ、あはは………その気持ち、ミントにもわかるよ。だって、孤児院を焼いた人達を指揮していた人だもんね………」
複雑そうな表情をしているツーヤを見たミントは苦笑していた。
「お、お父様………エヴリーヌお姉様…………えっと、その………これはなんと説明したらいいのか………」
一方プリネが狼狽えたその時、周りが揺れだした!
「な、何!?この揺れ………!」
「……”輝く環”は、浮遊都市を維持してきたエネルギー源でもある。それを破壊してしまった……じきにこの都市は崩壊するじゃろう。」
周りを見て驚いているエステルに博士は説明した。
「そ、それでは……!」
「急いで”アルセイユ”に戻った方がよさそうですな……」
「うむ……。すぐに導力が尽きることはないが急いだ方がいいじゃろう。おまえさんたちの船はどうじゃ?」
ユリアとミュラーに見られた博士は頷いてジョゼット達やシェラ、ルースを見た。
「ああ、今ごろ完全に修理が終わっているはずだ。」
「戻ったらすぐに飛べるだろうぜ。」
「………モルテニアは特に損傷を負っている訳でもありませんのでいつでも飛行可能です。」
「グロリアスも可能です!」
博士の疑問にキール、ドルン、シェラ、ルースは答えた。
「よし……それでは皆、これより撤退を開始する!エレベーター近くに転位用のゲートがあった。順次、それを使って”中枢塔”より脱出するぞ!」
そしてユリアの号令の元、使い魔達はそれぞれの主の身体に戻り、そして仲間達は次々と撤退をし始めた。
「……………」
立ち上がる力もないプリネはレーヴェが抱き上げて、立ち上がった!
「な、な、なっ…………!」
「…………俺達の目の前でよくそんな事をする度胸があるな……!」
それを見たエヴリーヌは口をパクパクさせ、リウイはレーヴェを睨んでいた。
「レ、レーヴェっ!お父様達の目の前でなんて、恥ずかしいわ………!」
そしてプリネは顔を赤らめてレーヴェを見て言った。
「………別に隠す必要はあるまい。それに”剣皇”達の目の前で俺に口付けをしたお前が言える立場ではないだろう。」
「そ、それは………で、でも…………」
レーヴェに指摘されたプリネは戸惑った。
「ヨシュア。レーヴェ…………多分というか絶対だけど………あの様子だとプリネと結婚するには大分苦労するわね〜。」
「……まあ、今の姉さんは”大陸最強”と名高いメンフィル帝国の姫君であり、あの”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリ
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