機動戦艦ナデシコ
1330話
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発出来る能力を持っているネルガルだ。当然連合軍に対する影響力は非常に強くなるだろう。
……まぁ、ミロンガ改は当然の如く新しく生み出す事は出来ないんだが。
ともあれ、現状の連合軍が木星蜥蜴に勝つ為にはどうしてもネルガルの力が必要な訳だ。
今エザリアが口に出したクリムゾングループも、バリアに関しては高い技術を持っているらしいが……木星蜥蜴に勝つ為に必要なのは、防御力じゃなくて攻撃力だ。
いや、ナデシコにもディストーションフィールドっていうバリアはあるんだけどな。
そんな理由もあって、現在地球で大きな勢力を持っているだろうネルガルとしては、出来るだけそれを維持したい。
けど、そこにシャドウミラーが現れてしまい、クリムゾングループに協力したとしたら?
勿論俺達がクリムゾングループに協力したところで、すぐにナデシコ級の戦艦を開発出来るとは思えない。
幾ら技術を提供したとしても、戦艦を建造するのに数日とかでは絶対に無理なんだから。
いや、魔法球を所持しているシャドウミラーなら現実世界で数日あれば普通に戦艦は出来ると思うけど。
ともあれ、普通に考えてクリムゾングループが技術力を得てもすぐに戦艦を作る事は出来ない。
だがそこにシャドウミラーが傭兵として雇われればどうなるか。
ナデシコVSシャドウミラー。……火星での戦いを直接その目で見ているプロスペクターやエリナ、ゴートといった面々。そして何よりナデシコのクルー達がシャドウミラーと競い合って勝てるとは思わないだろう。
そうなれば、現在地球で得ているネルガルの覇権は終わりを告げる。
そしてクリムゾングループに抜かれたネルガルが以後再び浮き上がってくるのは……無理とは言わないが、相当に難しくなるのは間違いないだろう。
ネルガル会長のアカツキとしては、そんな事態は絶対に避けたい筈だ。
『まさか、そんな手段に出るとは思いませんでしたよ』
「当然でしょう? 確かに今の私達はネルガルと友好関係にあるけど、別にそれがネルガルでなければならない、とは限らないのだから」
『ネルガルとしては、そのような行為は出来れば止めて欲しいというのが本音ですね』
「では、連合軍や連合政府との橋渡し、お願い出来るかしら?」
『……事前交渉の時に聞いてるかもしれませんが、確実に橋渡しが出来るとは限りませんよ? また、下手をしたら連合軍がそちらの巨大な城……ニヴルヘイムとかいいましたか? それに攻撃を仕掛けるという可能性も否定出来ません』
慎重に言葉を選んでいるように思えるが、ネルガル会長であるアカツキの口からこういう言葉が出るという事は、恐らく既に攻撃を主張している者が一定数以上いるんだろう。
それでも実際に攻撃を行っていないのは、やはり俺達がサツキミドリ2号を助けたという実
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