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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第14話
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トー元締めは重々しい様子を纏って頷いた後話を続け
「えっ!?な、何故ですか……!?」
「許可証の発行がずさんだった”大市”の件についてはメンフィル帝国領になったお蔭で解決したんじゃねえのか?」
オットー元締めの口から出た意外な話を聞いたリィンは驚き、トヴァルは目を丸くして尋ねた。
「無論以前と違い、”臨時領主”を務めておられるプリネ姫達は”大市”の許可証の発行や管理等を徹底してくれておるから、”大市”で店を開いている商人達には当然正当性がある。」
「では、一体何故……」
オットー元締めの説明を聞いたマキアスは戸惑いの表情でオットー元締めを見つめた。
「エレボニア帝国領から避難して来た商人達が内戦が関係していないメンフィル帝国領で平和に商いをしている儂らには蓄えがあるじゃろうから、難民である自分達に譲るべきだと主張しているのじゃよ。」
「なっ!?」
「それは幾ら何でも図々しい主張だと思うのですが……」
「ああ………領主であるプリネさん達が寛容な性格でなければ正直、メンフィル帝国領―――ケルディックから追放される処分を受けてもおかしくないと思う。」
「というか、難民の立場でよく商売をしようなんて考えられるわね?」
「ったく、商魂逞しいにもほどがあるだろう。」
オットー元締めの口から出た信じられない話にマキアスは驚き、セレーネとリィンは眉を顰め、セリーヌは呆れ、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「難民の商人達は儂らに蓄えがあるというが、内戦の影響で物価が急上昇しておるから、ケルディックの商人達も正直それほど余裕はないと何度も説明しておるのじゃがな……」
「…………元締め。売上税についてはどうなったのですか?ケルディックがメンフィル帝国領になってからの大市での売上税は以前と比べると低くした話はプリネさん達から聞いていますが……」
疲れた表情で溜息を吐いているオットー元締めの様子を見てある事が気になったリィンは真剣な表情で尋ねた。
「その件に関しては心配無用じゃ。このケルディックがメンフィル帝国になった直後売上税は増税される前の状態の売上税よりも低く設定してもらえたどころか、内戦の影響で物価が高くなった事を知ったプリネ姫達が儂らが陳情もしてないのに、メンフィル帝国領になってから低く設定した売上税を更に『エレボニア帝国の内戦が終結するまで』という条件によって半減してくれたお蔭で、何とか商いを続けられている状況じゃ。」
「なるほど………後は急遽決まった”検問”の件ですが、元締め達―――ケルディックの市民達は”検問”についてどう思っているのですか?」
「”検問”に関しても儂を含めた市民達も納得しておる。確かに色々と不便になり、
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