2部分:第二章
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」
お互いの汗だらけの顔を見合って言葉を交えさせていた。
「逃げられたな」
「ああ。しかし」
洲崎は恐れを見る顔で川口に述べたのだった。
「本当にいたんだな、黒衣の男」
「俺が言った通りだろう?」
「全くだ」
肩で息をしつつ川口に答える。
「まさかと思ったけれどな」
「連中、また来るぞ」
川口はこうも言った。
「すぐにな」
「すぐか」
「アメリカ軍だぞ」
無茶苦茶なまでに説得力のある言葉に聞こえた。二人の中では。
「そう簡単に諦める筈がないだろう?」
「じゃあこれからもか」
「負けてたまるか」
川口の顔も言葉も必死なものになっていた。
「俺は生きる」
そして言うのだった。
「生きて戦う。何があってもな」
「俺もだ」
洲崎もそれに乗った。
「何があってもあいつ等に勝つ、いいな」
「ああ、何があってもな」
これが彼等の運命を決定した瞬間だった。この日より彼等はその黒衣の男達の妨害や追跡、監視をかい潜りながらUFO及び宇宙人の研究を続けていった。そして長じて彼等はそういったものに対する本を次々と出しテレビにも出るようになった。そこで高らかに主張した。
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