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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第12話
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あ。プリネがオットー元締めに僕達に協力するように口利きをしてくれたお蔭で、この潜伏先を紹介されてね。それからずっとこの状況を打開するために出来る事を探っていたのさ。飛び去った君の行方も何とか突き止められないかとね。」
「そうだったのか……みんな……頑張ってくれていたんだな。」
「……君のほうこそ。妹さんと皇女殿下のこと……本当に大変だったな。彼女達を取り戻すために……そしてエレボニア帝国とメンフィル帝国との戦争を勃発を止める方法を探る為にもどうか、僕も協力させてくれ。」
エリスとアルフィン皇女が誘拐された話を思い出したマキアスは辛そうな表情をしていたがすぐに気を取り直してリィンを見つめた。
「ああ……もちろんだ。ありがとうマキアス。」
「フフッ、まず一人目ですわね♪」
マキアスの言葉にリィンは力強く頷き、セレーネは嬉しそうに微笑んだ。
「そういや、あの暗号……中々見事だったぜ。あれなら”怪盗紳士”でも解くのは難しいんじゃねえか?」
「ハハ……だといいのですが。いつかリィン達がこの街に訪れた時の事を考えて、回りくどいとは思いましたがあんな方法をとらせて頂きました。」
「うーん……さすがに懲りすぎだと思うけど。それこそ”怪盗紳士”の影響を受け過ぎているんじゃないか?」
「確かに前もってツーヤお姉様からマキアスさんから渡された暗号だと知らされていなければ、”怪盗紳士”の仕業だと思いますわよね?」
リィンの指摘にセレーネは苦笑しながら頷いてマキアスを見つめた。
「ま、まあたしかに少し興が乗りすぎたかもしれない。コホン、それはともかく………エリオットとフィーにも早く連絡を入れてやりたいな。リィンとセレーネがこのケルディックに来ている事を知ったらきっと喜ぶだろう。」
「二人は出かけてるのね?」
「ああ、東の国境―――”ガレリア要塞”方面に抜けられないかを探りにね。」
「ガレリア要塞……!」
「酒場の女将さんの話じゃ、そちらには正規軍が張っているって話だったか。」
「確か話によるとそちらのあたりは激戦区になっているそうですよね?」
セリーヌの質問に答えたマキアスの話を聞いたリィン達はそれぞれ目を丸くしてマキアスを見つめた。
「ええ、要塞近くの演習場に陣を張っているようです。エリオットの父上―――猛将、クレイグ中将率いる”第四機甲師団”が。」
「”第四機甲師団”……帝国正規軍最強の師団か!」
「フフ、さすがはエリオットさんのお父様ですわよね……」
「じゃあマキアスたちは彼らとコンタクトを取ろうと……?」
「ああ、この状況を打開するヒントが得られないかと思ってね。僕の方はここで待機しつつ、連絡役とバックアップを引き受
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