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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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返すとはとても思えないし。」

トヴァルは真剣な表情で考え込み、セリーヌは目を細めて推測した。



「あ………」

「それは…………―――ツーヤさん、トヴァルさん達の推測は本当なのか?」

二人の推測を聞いたセレーネは不安そうな表情をし、リィンは複雑そうな表情をした後ツーヤに尋ねた。



「……まだ、そういう話は出ていませんが、夏至祭の件を考えると可能性は十分に考えられるかと。しかも話によるとリフィア殿下は貴族連合―――いえ、エレボニア帝国に対して、相当な怒りを抱いているとの事ですし。」

目を伏せて考え込んでいたツーヤは真剣な表情になってリィン達を見回して答え

「実際、夏至祭の時も皇族の方達自らがエリスお姉様の救出の為に動きましたものね。それにリフィア殿下の怒りも民を守る立場である皇族として当然だと思いますわ。」

「ああ………メンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争の勃発を止める方法を探る為にも、一刻も早く俺達の手でエリス達を助けないとな……!」

「ハハッ、その意気だぜ!」

「全く、一昨日憔悴していたのが嘘のようね。」

セレーネの意見に頷いた後決意の表情になったリィンを見たトヴァルは口元に笑みを浮かべ、セリーヌは呆れた表情でリィンを見つめた。



「――――あ。そう言えばレン姫の名前が先程出て来た時から気になっていたけど……アンゼリカ先輩は今、どうしているんだ?」

「確かアンゼリカ先輩はレン姫の秘書を務めているのでしたわね。」

アンゼリカの存在を思い出した二人はそれぞれ不思議そうな表情でツーヤを見つめ

「その事なんですが……アンゼリカ先輩は内戦が始まって少ししてから、レンさんに”休暇”の許可を取った後内戦を終結させる方法を探る為にケルディックから姿を消しました。恐らく今はエレボニア帝国領のどこかにいると思います。」

「何だって!?それじゃあアンゼリカ先輩は今、どこで何をしているんだ!?」

表情を曇らせたツーヤの口から出た予想外の答えを聞いたリィンは驚いた後真剣な表情で尋ねた。



「申し訳ありませんが、アンゼリカ先輩の行方についてはあたし達も把握していなくて。現在は消息不明です。」

「そんな……」

「今の状況を考えると、心配ですわね……」

「まあ、”四大名門”の”ログナー侯爵家”の長女なんだから、少なくとも貴族連合に危害は加えられていないだろ。」

「そうね。アンタ達はまず自分達が決めた事――――仲間達の合流を目指す事じゃないかしら?」

トヴァルの意見に頷いたセリーヌはリィンに視線を向けた。

「……そうだな。―――色々と教えてくれありがとう、ツーヤさん。お蔭で色々と欲しい情報が手に入ったよ。」

「いえ、あた
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