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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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うか……?」
「革新派の重要人物の逮捕に正規軍の”反逆”ときたか……やれやれ、大した偏向ぶりだねぇ。どうやら”帝国時報”も貴族連合の手に落ちているようだな。」
「ええ……そうみたいですね。すでに貴族連合は内戦の終結後まで視野に入れて動き出しているのかもしれません。」
「フン、抜け目ない連中ね。それならユミル襲撃の件をどう収めるつもりなのかしら?」
リィンの推測を聞いたセリーヌは鼻を鳴らした後厳しい表情をした。
「昨夜の通信でユミルの件を報告した際、リウイ陛下からはリベールにあるエレボニア帝国の大使館を通じて厳重に抗議して、貴族連合が誘拐したエリスの返還を要求する話は聞いているけど……」
「エリスさんが誘拐された際の経緯を聞く限り、難しいでしょうね。ですが安心してください、リィンさん。既にメンフィル帝国はエリスさんの救出の為に本格的に動きだしていますよ。」
「へっ!?」
「ど、どういうことですか、お姉様?」
自分達を安心させるかのように口元に笑みを浮かべるツーヤの話を聞いたリィンは驚き、セレーネは戸惑いの表情で尋ねた。
「リウイ陛下達は貴族連合はエリスさんの返還の要求を応じない可能性が非常に高い事を予測していまして……―――既にメンフィル帝国軍のすぐに動ける諜報部隊がエレボニア帝国領に隣接しているメンフィル帝国領に到着し、そこを拠点にエレボニア帝国全土に散って、エリスさんが監禁されている居場所を探っている最中なんです。ちなみにエリスさんの居場所を探る件で動員されている人数は現時点でおよそ2000人で、今後も動員する人数を増やす方針だとの事です。更に遊撃士協会にもエリスさんが監禁されている居場所の情報提供の”依頼”をする事も考えているそうですよ?」
「まあ………!よかったですね、お兄様……!大勢の方達がエリスさんを探しているのですから、案外早くわかるのではないでしょうか……!?」
「あ、ああ……夏至祭でエリスの救出の為に動いてくれた件といい……メンフィル帝国の皇族の方達には感謝してもしきれないよ………」
ツーヤの説明を聞いたセレーネは明るい表情で安堵の表情をしているリィンに視線を向け
「そいつは朗報だが……そういう事をしているって事はメンフィル帝国は貴族連合―――エレボニア帝国がエリスお嬢さんの返還をしないと最初から確信して動いている証拠だよな……」
「あの娘の居場所がわかり次第、そこに奇襲してあの娘を貴族連合から奪い取――いえ、”救出”するんじゃないかしら。で、肝心のエリスを取り返した後は心置きなく開戦に踏み切るって寸法じゃないかしら?まあその判断は間違っていないわよ。あのヴィータが自分にとっては関係のない出来事―――国同士の争いを止める為に素直にあの娘を
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