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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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い、ツーヤさん。」
セレーネとセリーヌにたしなめられたリィンは我に返った後ソファーに座り直してツーヤに頭を下げた。
「フフ、気にしないで下さい。マキアス達の居場所についてですが………これが”手がかり”です。」
ツーヤは苦笑した後リィンに紙切れを渡した。
「何これ?」
「紙切れ、ですか?」
「こいつは……地図か?」
「……どうやら東ケルディック街道の地図みたいですね。いくつかの数字や記号が描かれていますが……」
「待った、裏面にも何か書いてるみたいだぞ。」
紙切れの裏面に書かれてある何かに気付いたトヴァルの指摘を聞いたリィン達は暗号らしき文字や図を確認した。
「なにかの暗号……みたいね?何なの、これ?」
確認し終えたセリーヌは不思議そうな表情でツーヤを見つめて尋ねた。
「―――マキアスさんがあたし達に渡したマキアスさん達の居場所を示す暗号だそうです。もしリィンさん達が自分達を探してあたし達を尋ねた時に渡してくれとマキアスさんに頼まれました。」
「え?マ、マキアスさんがですか?」
「しかし何でまたわざわざこんな回りくどい真似を……」
ツーヤの説明を聞いたセレーネは戸惑い、トヴァルは目を丸くした。
「幾らメンフィル帝国領とはいえ、貴族連合の手の者が入り込んでいないとは限りませんからね。例えば”怪盗紳士”が誰かに変装して、このケルディックや館内に潜入していた場合、ケルディック地方に潜伏しているマキアスさん達が見つかる危険性も考えられます。それに対する対策との事です。」
「なるほど…………」
「―――”怪盗紳士”か。確かにヤツがこの内戦に関わっているという情報もあったな。」
「あの人の変装術は信じれない程、凄いですものね……」
ツーヤの説明を聞いて納得したリィンは真剣な表情で暗号を見つめ、トヴァルは静かな表情で頷き、セレーネは不安そうな表情をした。
「それとマキアスさんが関係する件でもう一つ。―――先日、レーグニッツ知事が貴族連合の手配によって逮捕されました。」
「ええっ!?マ、マキアスさんのお父様が!?」
「何だって!?」
「まあ、貴族連合が帝都を占領した時点でそうなる事もある程度は予想していたが……一体どういう経緯があったんだ?」
「―――詳細な内容についてはこの新聞を読んでください。」
そしてリィン達はツーヤに手渡された新聞―――エレボニア帝国の通信会社が発行している”帝国時報”の内容――――レーグニッツ知事が逮捕され、更に正規軍と共に”逆賊”扱いされている内容を読んだ。
「レーグニッツ知事まで逮捕されるなんて…………」
「マキアスさんのお父様、大丈夫でしょ
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