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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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れない為に遊撃士の方達にも見回りの強化の依頼と、今後こちらが手が回らない時に起こる民達の問題解決の協力の依頼、そして急遽決まった検問についての説明の為にギルドに行っていたんです。」

「あ…………」

「………………」

「自国領が襲撃されたから、貴族連合に対する警戒心が一気に跳ね上がってるようね。」

「なるほどな……街を徘徊している兵士達の数が多いのはそういう事だったのか。そういや、”通行証”を発行している話だったが……まさかそれもユミルの件が関係しているのか?」

ツーヤの話を聞いたセレーネは辛そうな表情で故郷(ユミル)で起こった出来事によって他のメンフィル帝国領に迷惑をかけていると思って複雑そうな表情で黙り込んでいるリィンに視線を向け、セリーヌは静かな表情で呟き、トヴァルは重々しい様子を纏って呟いた後ツーヤに尋ねた。



「はい。元々エレボニア帝国領に隣接しているメンフィル帝国領での検問の件は内戦が始まって以降、本国でも議題に上がっていたそうなのですが……ユミル襲撃の報を聞いたシルヴァン陛下が即座に決定したそうです。民達には不便や迷惑をかける為、できればその手段は取りたくなかったとプリネさんや義母さんも肩を落としていました…………―――ちなみにプリネさん達が忙しいのは急遽決まった検問の為に必要な通行証の発行が理由でもあります。」

「………………」

「お姉様…………」

「ま、実際自国領が貴族連合に襲撃されちまったんだから、市民達の身の安全の為の予防策として当然の措置だな。ちなみにだが、その通行証とやらは遊撃士も持ってなきゃダメなのか?」

疲れた表情で答えるツーヤの様子を見たリィンは複雑そうな表情で黙り込み、セレーネは辛そうな表情でツーヤを見つめ、トヴァルは静かな表情で頷いた後尋ねた。



「いえ、遊撃士の方達については遊撃士協会に所属している証である”支える籠手”の紋章と本人である事を証明する遊撃士手帳を見せれば、通行証がなくても通すようにと兵達に通達してあります。」

「へえ?さっきから話を聞いていて感じたけど、メンフィルは遊撃士協会に対して随分と協力的なのね?」

「ああ……エレボニア帝国とは大違いだぜ。」

セリーヌの疑問を聞いたトヴァルは疲れた表情で頷き

「それと今朝マキアスさん達に通信で事情を説明した後、プリネさんが本来なら色々と必要な手続きを全て省略して発行した通行証をマキアスさん達に渡しておきました。」

「!!マキアス達だって!?マキアス達は今どこにいるんだ!?」

ツーヤの口から仲間達の話が出るとリィンは血相を変えて立ち上がって尋ねた。


「お、お兄様。」

「ったく、心配なのはわかるけど、熱くなりすぎよ。」

「あ…………すまな
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