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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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「難民の方達がメンフィル帝国領に避難してきた事によって起こる”問題”、ですか?」
「……ま、確かに色々あるだろうな。街の住民との諍いとか色々な問題があるだろうが……一番の問題は住む場所だろ。」
「後は着の身着のまま逃げて来ている彼らが生活費を稼ぐ方法や食料とかをどうやって手に入れるとかでしょうね。」
ツーヤの話の意味がわからない二人にトヴァルとセリーヌは説明した。
「あ…………」
「住居や食料に関してはメンフィル帝国が野営に必要なキャンプ用品、防寒具や毛布等、更には食料も無料で提供し、現在は難民の方達用の緊急住居も建造している最中でして……街のすぐ傍には難民達の集落ができています。」
「集落までできているという事はそれなりの人数がいるという事ですわよね?お姉様、一体どれほどの人数がこのケルディックに避難してきているのですか?」
「…………内戦が始まってから今日に到るまで、約1000人。」
「なっ!?せ、1000人!?」
「相当な数の難民達が避難してきているな……約500人いるレグラムの総人口の2倍だぞ。」
セレーネの質問に答えたツーヤの答えにリィンは驚き、トヴァルは真剣な表情で呟いた。
「内戦が始まった当初はそれほどでもなかったのですが……日数が経つ事に10人、20人と段々と増えて行き、今に到るのです。ちなみにエレボニア帝国西部ではここより内戦が更に激化しているようでして。このケルディックと同じメンフィル帝国領のセントアークに避難して来た難民達の数は現時点でおよそ5000人だと聞いています。」
「ご、5000人!?」
「ケルディックの約5倍ですわね……」
「ああ……それにしてもそれほどの人数をメンフィル帝国もよく受け入れてるな?」
「そうね。普通ならそんな大人数が避難してきたら、治安維持の為に自国領から追い出したりしてもおかしくないわよ?」
「まあ、メンフィル帝国は国は違えど”民”は守る方針ですし、幸いメンフィル帝国は広大な領土を持っている影響でお金、物資共に困りませんから。現在は遊撃士協会とも連携を取って、メンフィル帝国領土内で問題が起こった際、できるだけ早く解決できるようにしているんです。後はリベール王国にもメンフィル帝国領に避難してくる難民達の一部の受け入れを要請し、リベール王国からも良い返事が貰えていますので、近い内難民達の一部にはリベール王国に向かってもらう予定もあります。」
トヴァルとセリーヌの問いかけに頷いたツーヤは説明を続けた。
「そういやさっき、ギルドから出てきたが、まさか難民や検問の件とかが関係しているのか?」
「ええ。――――昨日起こったユミルの件のように貴族連合が雇った猟兵達や領邦軍に襲撃さ
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