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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第11話
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き、セレーネは戸惑い、トヴァルは真剣な表情で尋ねた。
「……その件については後で話します。―――お疲れ様です。後ろの方達はあたしの客人と身内ですので、通して大丈夫です。」
トヴァルの疑問に静かな表情で答えたツーヤは門番の兵士達に話しかけ
「ハッ!」
門番達は敬礼をした後、門を開き、リィン達は館内に入り、ツーヤの先導によって客室の一室に案内された。
〜領主の館〜
「立派なお部屋ですわね……」
「領主の館を見た時から思ったけど、一体いつ頃できたんだ……?」
「館自体が完成したのはケルディックがメンフィル領になって、領邦軍の詰所だった建物を急ピッチで大幅に改装して大体1ヵ月くらいでできたそうだぜ。」
客室内で戸惑っているセレーネとリィンにトヴァルは説明し
「フフ、さすがは遊撃士ですね。さて、それではそろそろ本題に入ろうと思うのですが……―――何故ユミルにいるはずのリィンさん達がケルディックに?」
ツーヤは遊撃士の持つ情報量に感心した後真剣な表情になって、リィン達に話を促した。
「実は―――――」
そしてリィン達はツーヤと情報交換を始めた。
「………そうですか。あたし達もリィンさん達に合流して協力したい所なのですが……生憎ケルディックの防衛の為に、現在ケルディックから長期間離れられない状況ですのでリィンさん達と合流することはできません。あたし達と違って自由な立場で、今は本国にいるエヴリーヌさんに関しても”有事”の際にすぐに動ける即戦力として必要な為、リィンさん達の手助けをすることはできません。―――すみません。」
「そうか…………」
「お姉様……」
「Z組の中でもダントツの実力を持つアンタたちが合流できないのは痛いけど、そういう事情があるのなら仕方ないわね。せめて”執行者”の中でもトップクラスの実力を持つ”剣帝”が加わってくれたら、今後戦う”敵”の事を考えると助かるんだけどね……」
「……そうなったのも、やっぱり内戦の影響か?」
直接協力できない話をツーヤの口から聞いたリィンは残念そうな表情をし、セレーネは辛そうな表情でツーヤを見つめ、セリーヌは溜息を吐き、トヴァルは複雑そうな表情で尋ねた。
「ええ。内戦の影響のないメンフィル帝国領なら安全と思ったエレボニア帝国の難民達がメンフィル帝国領に避難してきている状況で、このケルディックにも多くの難民達がエレボニア帝国領から避難してきています。その影響で様々な問題が起こっていて……その解決の為の政策を練る為や難民が増えた事によって増えた膨大な数の様々な書類関係の処理をする為に臨時領主を務めているマスター―――プリネさんやレンさん達は多忙の身なんです。」
「へ?」
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