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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第10話
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「〜〜〜〜〜〜〜♪」

「これは……」

「綺麗な音色ですね……」

「お、おいおい……一体何が起こっているんだ………?」

「周囲に漂う霊力(マナ)がヴァリマールに……!」

笛を吹いているリザイラの行動にリィン達が戸惑っていると、周囲から謎の光が次々と現れた後ヴァリマールに向かって当たると消えた。



「―――この地にいる精霊達や自然に呼びかけ、その人形に精霊達や自然の力を少しだけ分け与えました。少なくとも”精霊の道”とやらを使う前の状態にまでは回復しているはずです。」

「ほ、本当か!?」

リザイラの説明を聞いたリィンは驚き

「肯定スル―――現在ノ残存霊力ハ”精霊の道”起動前ノオヨソ1,2倍ニ当タル霊力値マデ回復シタ。」

「って事は、いつでも戻れる上、いざとなれば戦えるって事か。」

「ありがとうございます、リザイラさん……!」

ヴァリマールの答えを聞いたトヴァルは明るい表情をし、セレーネはリザイラを見つめて微笑み

「ふふふ、礼には及びません。―――それでは失礼します。」

リザイラは静かな笑みを浮かべてリィンの身体に戻った。



「……いつでも、失ったヴァリマールの力を回復できるようになったのはありがたいけど、乱用は避けるべきだわ。乱用した結果自然の”理”がおかしくなったら、下手したら世界にも影響を与えるでしょうし。」

「そうだな……リザイラに頼むのは今回のように仲間達を捜す為に他の地方に行った時くらいにした方がいいな。―――それでは、行きましょう。」

「おう!」

「はいっ!」

セリーヌの意見に頷いたリィンは仲間達を促した後仲間達と共に公園の出入り口に向かって歩き出したが何かの違和感に気付いて立ち止まった。



「………………?この気配、どこかで……?」

「お兄様もですか?わたくしも感じた事があるんです……」

「アンタたちも気付いたみたいね。どうやらここ……”上位属性”が働いているみたいよ。」

セリーヌの意見を聞いたリィン達はそれぞれ顔色を変えた。



「それって……!」

「旧校舎と同じ……!?」

「時・空・幻―――本来なら働くはずのない属性が働いているってわけか。しかし、なんでまたそんなことが起きているんだ?」

「……さあね。何かが乱れている……としかいいようがないわ。」

トヴァルの疑問を聞いたセリーヌは目を伏せて静かな口調で呟いた。



「魔獣も以前いたものより凶暴になっているみたいです。気を付けて進みましょう。」

「合点承知だ。」

「はい……!」

その後時折現れる魔獣を撃退しながら公園を出たリィン達はケルディックに向かった。
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