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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第10話
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リマールは立ち上がり、石碑まで移動した。



「残存スル霊力ヲ展開―――”精霊の道”ヲ起動スル―――」

「こ、こいつは……!」

「ま、魔法陣……!?」

「俺達の身体が……!」

「―――さあ、出発するわよ!」

そしてリィン達はヴァリマールが展開した魔法陣によってその場から消えた!


ヴァリマールの転移魔法によってリィン達は謎の空間内でどこかに向かって飛行していた。



〜精霊の道〜



「こ、これもヴァリマールさんの”力”ですか……!?」

「オイオイ……何でもアリじゃねえか……!」

(これが”精霊の道”……不思議な感じだ……涼しいような、温かいような……とにかく、この先にマキアス達が待っているはずだ。みんな……絶対に見つけ出してみせるからな――!)

初めて体験する”精霊の道”に二人が驚いている中、リィンは決意の表情で前を見つめた。その後リィン達はヴァリマールの精霊の道によって、ケルディック地方の”ルナリア自然公園”の奥地に転移した!



〜ルナリア自然公園〜



「っ…………」

「ここは……?」

「着いたのか……?」

リィン達が周囲を見回していると力を使い果たしたヴァリマールが地面に膝をついた。



「ここは……!”ルナリア自然公園”……!」

「ケルディックの北西にある森林地帯の一角だったか。この辺りも見覚えがある……たしか自然公園の最奥のはずだ。」

「じゃあ、わたくし達、無事にケルディックに着いたのですね……!」

リィンとトヴァルの答えを聞いたセレーネは明るい表情をした。



「ええ……俺達が初めての”特別実習”で訪れた場所でもあります。そういえば、ここには古い石碑があちこちに残っていたな……」

「あれは”精霊信仰”の名残ね。どうやら”精霊の道”が上手く繋がってくれたみたい。この場所なら”彼”が見つかる心配も少ないでしょ。」

ヴァリマールから光が消えた事に気付いたリィン達は振り向いてヴァリマールを見つめた。

「ヴァリマール……」

「今ので霊力(マナ)を完全に使い切ったみたいね。再起動まで2〜3日はかかるでしょ。」

「それまではこの周辺で何とか頑張るしかないな。ケルディックはメンフィル帝国領の為安全地帯と思うが……ユミルの件を考えると、油断できねぇな。」

「ええ……」

セリーヌの説明を聞いたトヴァルは考え込み、トヴァルの意見にリィンは静かな表情で頷いた。



「というか、前々から言おうと思っていたんだけどアンタが契約している”精霊王”―――リザイラの力を借りれば、ヴァリマールの失った霊力(マナ)の回復を早める事ができると思うんだけど。」

「え…
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