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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第10話
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ふふ、随分と侮られたものですね。”精霊王女”たる私が呼びかければ、例え世界は違えど精霊達は我が呼びかけに応えてくれますよ。)

セリーヌの説明を聞いたベルフェゴールにからかいの表情で問いかけられたリザイラは静かな笑みを浮かべ

(だったら、ヴァリマールさんが霊力を失ってでもリィン様達を目的の場所へと導く必要がない気がしてきたのですが……)

(……まあ、そこは空気を読んで黙っておくのが筋でしょうね。)

リザイラの答えを聞いたメサイアは冷や汗をかき、アイドスは苦笑していた。



「マジかよ……!?」

「騎神って何でもできるんですね……」

「一体どうやって……!?」

「この帝国の各地に”精霊信仰”が残っているのは知ってるわよね?ああいった場所は”霊脈”―――つまり”七耀脈”を通じて互いに繋がっているの。彼なら、それを開くことができるってわけ。」

「よ、よくわからんが……レグラムみたいな場所に通じる”道”があるってことか?」

「ええ、精霊信仰があった場所に限られるだろうけどね。それと一度使ったら、彼の霊力は使い果たされてしまう。また霊力が復活するまではここには戻ってこれ―――いえ、魔王達が転移魔法を扱えるから、いざとなればそれに頼るのもアリね。」

トヴァルの疑問に答えたセリーヌはリィン達に忠告した後ある事を思い出した。



「そうか……俺達にとって希望であるのは間違いないな。早速使わせてもらいましょう、セレーネ、トヴァルさん。」

「はい!」

「……だな。賭ける価値はある上、いざとなった時の為の緊急帰還手段もあるしな。さて、そうと決まれば最初はどこへ向かうべきか。」

「……はい。ケルディック、ノルド高原、そしてレグラム……ここからだと、距離的にはマキアス達がいるケルディックが一番近いはずです。まずはそちらに行ってみませんか?」

リィンは頭の中に目的地までの距離を描いた後提案した。



「”交易町ケルディック”か。人数もそこが一番多いし、メンフィル帝国領だから他の地方と比べると比較的安全だろうから、小手調べとしてはいいかもしれないな。」

「ええ……!もしかしたらお姉様達もそこにいるかもしれませんし……!」

「行き先は決まったみたいね。それじゃあ、こっちへ来て。」

そしてセリーヌはリィン達を石碑の前まで先導した。



「この石碑は……」

「ん……このあたりがよさそうね。アンタたち、準備はいいわね!?」

「……ああ!」

「はいっ!」

「いつでも来いだ!」

「―――ヴァリマール!”精霊の道”を開いて!行き先はケルディック―――アタシもサポートするわ!」

「承知シタ―――」

セリーヌの指示を聞いたヴァ
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