第127話
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かった。
「フフ……やっと思い知ったようだね。これが真の力というものだ。」
戦いで疲労しているエステル達にワイスマンは不敵に笑って言った。
「そ、そんな……。何でこっちの攻撃がぜんぜん当たらないのよ……」
「何らかの障壁を展開し続けているんだ……。でも……ここまで通用しないなんて……」
「クク、七至宝の中でも”輝く環”は空間を司る存在……。導力魔法とは比べ物にならない圧倒的な『絶対障壁』を展開できる。もはや私と君たちとでは存在の次元が違いすぎるのだよ。」
エステルの言葉にヨシュアが答えたその時、ワイスマンは凶悪に笑って答えた後、エステル達に魔眼を放って、動きを止めた!
「うぐっ……」
「ま、魔眼………!」
「やれやれ……見事なまでの悪趣味だ……」
「チッ……サド野郎が……!」
「ワイスマン……貴方は……」
エステル達が悲鳴を上げている中、ヨシュアはワイスマンを睨んだ。
「クク……その目……やはりお前は殺すには惜しい……。じっくり調整しながら再び『聖痕』を埋め込んでやる……。そしてまた希望を与えてからその芽を摘み取ってやろう……。希望が絶望に変わる表情……今から楽しみだよ……ククク……」
ワイスマンが凶悪な笑みを浮かべて言ったその時!
「やれやれ……。もはや悪趣味と言うより病気と言った方が良さそうだな。」
ドラギオンに乗ったレーヴェが現れた!
「あ……!」
「レーヴェ!?」
レーヴェの登場にエステル達が驚いている中、レーヴェはドラギオンに攻撃を仕掛けさせた!
「フン……止めを刺しておくべきだったか。しかしレーヴェ。君が来たところで何ができる?いかにドラギオンといえど”環”の障壁を破ることは不可能だ。」
「……だろうな。ところでワイスマン。一つ聞いておきたいことがある。『ハーメルの悲劇』……貴様はどの程度、関与していた?」
「!?」
ワイスマンの言葉に答え、レーヴェが問いかけた言葉にヨシュアは驚いた。
「おお、人聞きの悪いことを言わないでくれたまえ。あれはあくまで帝国内の主戦派が企てた事件だろう?どうして私が関与するのかね?」
「それは貴様が“蛇”だからだ。弱味を持つ人の前に現れて破滅をもたらす計画を囁く……。そして手を汚すことなく、自らの目的を達成してしまう……。……それが貴様のやり口だろう。」
「あ……」
「実際、主戦派の首謀者たちは当時あったという政争に敗れて後がない者たちばかりだったと聞く。もし、10年前の戦争すら今回の計画の仕込みだったのなら……全てのことに説明がつくと思ってな。」
「ククク……なるほどな。まあ、おおむね君の指摘通りと言えるだろう。」
「!!」
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