第125話
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〜アクシスピラー・屋上〜
「や、やった……!」
「ヘッ……見たか!」
地面に跪いているレーヴェを見たエステルは喜びの声を上げ、アガットは不敵な笑みを浮かべた。
「はあ、はあ……」
「武術大会の時以上に疲れたねえ………」
クローゼは息を切らせ、オリビエは疲れた表情で溜息を吐いた。
「……なかなかやるが、俺の修羅を止めるほどではない。」
しかし、地面に跪いていたレーヴェは平気な様子で立ち上がった!
「ど、どうして……!?」
それを見たエステルは信じられない表情をした。
「所詮、お前たち遊撃士は人を守るだけの存在だ。『理』に至りもしなければ『修羅』に届く道理はない。小手調べはここまで―――そろそろ全力で潰してやろう。」
「くっ………だったら………!」
レーヴェが剣を構え直すのを見たエステルは腕輪を掲げて、カファルーを召喚しようとしたが
「……だったら、レーヴェ。ここから先は僕1人で挑ませてもらうよ。」
「ヨ、ヨシュア……!?」
静かに呟いたヨシュアの言葉に驚き、行動を中断した。
「ほう……」
一方レーヴェも驚き、興味ありげな視線でヨシュアを見た。
「大丈夫、エステル。確かにレーヴェは強すぎるけど、それでもレーヴェにもダメージは効いている。あとは……僕にやらせてほしい。」
「ヨシュア……」
「ヘッ、本当なら俺も落とし前を付けたいところだが……。仕方ねえ、お前にだったら譲ってやってもいいぜ。その代わり……絶対に負けるんじゃねえぞ!」
ヨシュアの言葉を聞いたエステルは心配そうな表情で見つめ、アガットは口元に笑みを浮かべて激励の言葉をかけた。
「はい、必ず。」
そしてエステル達は2人の戦いを見守る為に後ろに退いた。
「フフ、確かに今の戦闘で俺の機動力は幾らか落ちている。その一点においてのみ、勝機があるかもしれないが……それでも勝率は限りなく低いぞ?」
「……分かってる。姉さんが救い、教授が繕い、父さんが解き放ち、そして今、エステルと共にあるこの魂……。遊撃士としての心得と”漆黒の牙”としての技……」
レーヴェの言葉に静かに頷いたヨシュアは答えた後
「その全てをもって……”剣帝”に挑ませてもらう!!」
双剣を構えて高々と叫んだ!
「いいだろう……来い……”漆黒の牙”!」
一方レーヴェも剣をヨシュアに向けて、叫んだ!
そして2人は戦い始めた!2人の戦いはほぼ互角で一進一退の攻防だったが、その攻防の途中、ヨシュアがレーヴェに一閃を喰らわせる事に成功した!
「フフ……やるな。……ならばこちらも全開で行かせてもらうぞ。」
「!!!」
そしてレーヴェは周囲の
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