機動戦艦ナデシコ
1329話
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いてある、ごく普通のリビングだ。
ただし、TVはかなり大きいのが部屋のバランスを崩しているように感じられる。
部屋の中にいたのはエリナのみで、俺達と一緒にやってきたプロスペクターはいるが、ゴートの姿はない。
まぁ、今回の件は極秘の交渉……というか会談になるのだから、ネルガルにおけるゴートの地位ではここに加わる事は出来なかったのだろう。
何だかんだで結局は警備員な訳だし。
「どうぞ」
ソファに座った俺達――護衛のイザークと量産型Wはソファの後ろに立っているが――へと、エリナが紅茶を出す。
一瞬俺の方へと視線を向けるが、すぐに秘書としての顔に戻って下がっていく。
そうしてエリナとプロスペクターの2人は俺達の脇へと避けて、巨大な映像モニタが起動する。
そこに映し出されたのは、まだ若い……それこそ俺とそれ程変わらないだろう年齢の男。
その顔立ちは整っていると言ってもいいのだろうが、どこか皮肉げな二枚目といった感じだ。
前に調べた時に見たように、肩まで伸びている黒い長髪が特徴的と言ってもいいだろう。
そんな容姿な事も含めて、どこか軽い印象を受ける。
……いや、恋人が9人、凛と綾子を入れて11人? ハルカも入れて12人? エリナは入れない方がいいか? ともあれ、それだけの恋人がいる俺に軽いとかチャラいとか、そんな風に思われるのは向こうも面白くないだろうが。
『やぁやぁ。異世界のお客人の皆さん。ネルガルの会長を務めている、アカツキ・ナガレと言います。まさか、僕の代で異世界の人物と知り合う機会があるとは思ってもみなかったので、何と言ったらいいのか……物凄く驚いているというのが正直なところですね』
へぇ、見かけによらず軽い言葉遣いではないらしい。
いや、ネルガルの会長ともあろう人物が、自分達よりも圧倒的な戦力を持つ相手に対してそんな風な口調で話してくるとは思ってなかったけど。
多分……本当に多分だが、プライベートではそういう口調なんだろう。
ネルガルの会長だけあって、TPOを弁えているって訳だ。
エザリアの視線に促され、俺もまた口を開く。
……交渉はエザリアの役目なのだが、今回の場合はネルガルという会社との初めての接触だ。
いやまぁ、ネルガルというかナデシコとかに所属していた事を考えれば、こっちとしても今更なんだが。
「シャドウミラー代表の、アクセル・アルマーだ。ネルガルの会長という事は、俺がナデシコに世話になる時に色々と動いて貰ったのは感謝している」
『あははは。こちらとしても、全く見知らぬ人がナデシコに乗るという話を聞いて、最初は驚きましたよ。けど、それを感謝しているのであれば、こちらとしても色々と便宜を図って貰えれば嬉しいですね』
そう言い、笑みを浮かべるアカ
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