機動戦艦ナデシコ
1329話
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だったらいいなって感じだったんだが。
「アクセルの事だから、恐らくエリナさんでも予想していたんでしょうね。……さて、それはともかく、私達を呼んだという事は、交渉についての話よね?」
エザリアの言葉に、プロスペクターは頷きを返す。
「ええ。本来であれば会長が直接お目に掛かってお話をしたいという事だったのですが、残念ながら会長は現在地球におりまして。こちらにくるのは時間が掛かるという事で……」
「もし何なら、システムXNを使って俺が直接日本に向かっても構わないけど?」
「いやいや、そんな事をすれば大きな騒ぎになってしまいますよ。壁に耳あり障子に目ありという言葉もありましてね」
「俺達だけでの転移なら、そんなに目立たないと思うが? ニーズヘッグだけであれば、そこまで大きい訳じゃないんだし」
それでもエステバリスよりは大きいんだけどな。
やっぱり目立つのか?
「それこそ、誰とも知らない相手とネルガルが交渉をしている場面というのは、色々と問題がある訳でして……」
「今の状況もそういう意味では危ない訳ですわね」
ポツリとあやかが呟くと、プロスペクターが我が意を得たりと言わんばかりに大仰に頷く。
「そうです、そうです。その通りです。ですが、こうして会長が直接皆さんと通信越しでも交渉の席に出るというのは、色々とリスクを背負っていると、シャドウミラーの皆さんに対する誠意であると、そう思って貰えれば……」
そう言っても、俺がナデシコに乗っていた時点で色々と怪しまれる事は間違いないけどな。
それに火星では思い切りシャドウミラーとナデシコは協力態勢を取っていたんだし。
まぁ、そうでなければナデシコは生き残れなかった以上当然だろうけど。
……本当に、原作だとどうやって生き残ったんだろうな。
あの絶体絶命の状況で、ナデシコが木星蜥蜴をどうにかして倒したり、火星から脱出するといった行為は予想出来ない。
「そうね。その辺については考慮させて貰うわ。それで、すぐにネルガルの会長と話は出来るのかしら?」
「はい。会長も皆さんと会話をするのを楽しみにしていますよ。さ、どうぞ上がって下さい」
プロスペクターに案内され、家の中に通される。
恐らくこの家はこうして秘密の話をする為に用意された場所なのだろう。
それとも今回の件が終わればすぐにでも消される運命にあるのか?
どのみち、向こうにとっても今回の件を重視しているというのは間違いない。
家そのものはそれ程広くはなく、1分も歩かない内にリビングへと到着する。
……いや、別に普通に考えれば、この家は狭いって訳じゃないか。
ホワイトスターにある俺の家が広くて感覚が麻痺してるんだろうな。
部屋の中はソファやテーブルといった家具が置
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