第123話
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…天晴れなまでの自信だねぇ………」
レーヴェの言葉を聞いたアガットはレーヴェを睨み、オリビエは溜息を吐いた。
「……あなたの強さはイヤと言うほど分かっているわ。でも、あたしたちも理由があってこんな所までやってきた。”輝く環”による異変を止めて混乱と戦火を防ぐために……。沢山の人たちに助けられてあたしたちは今、ここにいる。だから……退くつもりはないわ。」
「フ……理由としては悪くない。だが、ヨシュア。お前の理由は違うようだな?」
「え……」
レーヴェの言葉を聞いて驚いたエステルはヨシュアを見た。
「お見通し……みたいだね。僕は……自分の弱さと向き合うためにここまで来た。あの時、姉さんの死から逃げるために自分を壊したのも……教授の言いなりになり続けたのも……全部……僕自身の弱さによるものだった。それを気付かせてくれた人に報いるためにも……大切な人を守るためにも……。僕は……正面からレーヴェや教授に向き合わなくちゃいけないんだ。」
「ヨシュア……」
「………………………………。……巣立ちの時か。もうカリンの代わりに心配する必要もなさそうだ。」
ヨシュアの答えを聞いたエステルは笑顔になり、レーヴェは考え込んだ後、剣を構えた!
「……これでようやく手加減する必要はなくなった。本気で行かせてもらうぞ。」
「ちょ、ちょっと!どうしてそうなるのよ!?ヨシュアのことを心配しておいてどうして―――」
「いいんだ、エステル。覚悟を決めただけではレーヴェは納得してくれない。その覚悟を貫き通せるだけの力が伴っていないと駄目なんだ。」
レーヴェの言葉を聞いて反論しようとしたエステルをヨシュアは制した。
「フフ、そういうことだ。」
ヨシュアの言葉に不敵な笑みを浮かべたレーヴェは獅子のような姿をした人形兵器――ライアットセイバーを呼び寄せた。
「―――俺にも俺の覚悟がある。もし、お前たちの覚悟が俺の修羅を上回っているのなら……力をもって証明してみるがいい!」
「うん……!」
「……望むところよ!」
「フッ、君に恨みはないがこれも愛しきヨシュア君のため………」
「ヘッ、今までの借り利子付けて返してやるぜ……」
「全身全霊を込めて挑ませていただきます!」
そしてエステル達はレーヴェ達との戦闘を開始した…………!
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