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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第123話
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化したわよ。端末を操作するチャンスじゃない♪」

その様子を呆けた状態で見ていたエステルは戸惑いながら尋ね、レンは上品に笑って答えた。

「い、いや、あたしが聞きたいのはそんな事じゃなくて……」

「まさか本当に君がパテル=マテルを制御したのかい………?」

レンの言葉を聞いたエステルは表情をひきつらせて答え、ヨシュアが続きを言った。

「うふふ、そうよ♪今日からこの子はレンが操る人形兵器よ♪」

「あ、あんですって〜!?」

レンの言葉を聞いたエステルは驚いて叫んだ。

「相談された時は本当に大丈夫かなと思ったけど、本当に成功させるなんて……ね、ねえ、レンちゃん。後でスペックとか調べさせてもらってもいいかな?」

一方ティータは苦笑して言った後、期待するような表情でレンを見上げた。

「うふふ、これからメンフィルの兵器になるこの子のデータは他国の人に教えるつもりはないけど……ティータには手伝ってもらった恩もあるし、それにレンの親友だから特別に調べさせてあげるわ♪」

「わあ………!ありがとう、レンちゃん!ドキドキ……ワクワク……!」

「あ、あはは………それにしても、”結社”に大分被害を与えたんじゃない?”グロリアス”や”パテル=マテル”がメンフィルに奪われたんだから。」

「そうだね。特に”グロリアス”を奪われた事は”結社”にとってかなりの痛手となるだろうね。」

レンとティータの会話を聞いていたエステルは苦笑した後、呟き、ヨシュアは静かに頷いて答えた。



その後パテル=マテルはレンを乗せてモルテニアに向かい、エステル達は端末を操作した後、一端アルセイユに戻って休憩をした後、メンバー編成をしなおし、エステル、ヨシュア、クローゼ、オリビエ、アガットのメンバーで先を進み、ついに屋上に到達した。



〜アクシスピラー・屋上〜



「……来たか。」

エステル達が屋上に到達するとそこには執行者――”剣帝”レーヴェが待ち構えていた。

「レーヴェ……」

「……意外と早かったな。もう少しばかり待たされるかと思っていたぞ。」

「ま、あたしたちも少しは成長してるってことよ。さすがに、あなたのお仲間にはかなり手こずらせてもらったけど。」

感心しているレーヴェにエステルは口元に笑みを浮かべて答えた。

「(いない………か………)フフ……言うじゃないか。だが、この”剣帝”を彼らと同じには考えないことだ。正面からの対決において俺を凌駕する者はそうはいない。たとえS級遊撃士や”蛇の使徒”といえどな。」

エステル達のメンバーを見て心の中で落胆したレーヴェだったが顔には出さず、静かに答えた。

「ケッ……吹いてくれるじゃねえか。」

「やれやれ……
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