第122話
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してくれた。自分の道を自分で見つけていた。」
「姉さん……お願いだから……」
ルシオラの言葉にシェラザードは返さず、悲痛そうな表情をしていた。
「それが確かめられただけでもリベールに来た甲斐があったわ。本当は貴女に私のことを裁いてほしかったのだけど……。さすがにそれは……虫が良すぎる話だったわね……」
「……お願いだからちゃんと掴まっていてよおっ!」
自嘲気に笑っているルシオラにシェラザードは悲痛そうな表情で叫んだ。
「……”闇の聖女”。」
「………何でしょうか?」
「シェラザードに色々教えてくれて、ありがとう………これからもシェラザードのお世話………お願いね。」
「シェラザードさんは私にとっても大切な弟子。その願い………承りました。」
ルシオラの頼みにペテレーネは静かに答えた。
「フフ、それを聞いて安心したわ………良き師達に出会えてよかったわね………………さようなら……私のシェラザード。」
そしてルシオラは鉄扇を取り出して、シェラザードの鞭を切って、落下して行った!
「ルシオラ姉さあああんっ!」
リーン………
シェラザードが叫んだ時、鈴の音が寂しげに響いた。
「……………………………………」
そしてシェラザードはしばらくルシオラが落下した場所を見つめていた。
「シェ、シェラ姉……」
「シェラさん……」
「…………大丈夫………………。……あの姉さんが落ちたくらいで死ぬはずない。いつの日かきっと……きっと……また会えるわ。」
心配そうな表情で見つめているエステル達にシェラザードは静かに答えた。
「う、うん……きっとそうよ!だって、あんな凄い式神とか転位術とか使える人なんだもん!絶対に…………絶対に大丈夫だってば!」
「ふふ……そうね……。………………………………」
エステルの言葉にシェラザードは寂しげに笑った。
「シェラザード、無理はするな。一旦、アルセイユに戻った方がいいぞ。」
そしてジンは真剣な表情で言った。
「ううん……その必要はないわ。……ここでへこたれてたら姉さんに笑われてしまうから……。だから、今は先に進みましょう。」
「シェラ姉……。うん……分かった。」
「それじゃあ……端末を解除しましょう。」
そしてエステル達はゲートのロックを解除した後、一端態勢を整える為にアルセイユに戻って、エステル、ヨシュア、ティータ、レン、シェラのメンバーで先を進み、また同じようにゲートが先を阻んでいたので、外に出て端末を探すと今度はノバルティス博士がパテル=マテルと共に待ち構えていた。
〜アクシスピラー第五層・外〜
「ふむ、やはり来たか。」
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