第119話
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が自分から出て来た事にプリネは驚き、エステルはジト目になった。
「おお、何という暴言!たかが使い魔ごときがどんな理由で我が美学を貶める!?返答次第では只ではすまさんぞ!」
「誰が”たかが使い魔”だ、愚か者。………我はアムドシアス!ソロモンの一柱にして、美と芸術を愛する魔神ぞ!」
ブルブランの言葉に鼻をならしたアムドシアスは高々と答えた。
「ほう………ここで私と我が好敵手のように新たな”美”を語る者が現れるとは……」
「フフ……ボクはこの状況になるのを楽しみにしていたよ。」
アムドシアスの言葉を聞いたブルブランは少し驚いた様子でアムドシアスに見て、オリビエは口もとに笑みを浮かべていた。
「怪盗紳士といったな………問おう。美とは何ぞや?」
そしてアムドシアスは不敵な笑みを浮かべてブルブランに尋ねた。
「フム、美学問答か。いいだろう、この私の美学が真の”美”であろうことを思い知らせてやろう。」
「フッ、このボクも忘れないでもらいたいね。」
アムドシアスの問いかけにブルブランは不敵な笑みを浮かべ、オリビエは口もとに笑みを浮かべた。そしてまずブルブランが高々と叫んだ!
「美とは気高さ!遥か高みで輝くこと!それ以外にどんな答えがあるというのだ?」
「フッ……何を言うかと思えばそんな陳腐な答えだったとはな。」
「何?では貴様が語る”美”とは何ぞや?」
ブルブランの答えに鼻を鳴らしているアムドシアスをブルブランは睨み、尋ねた。
「フッ……真の美―――それは”古”!!」
「……なにっ!?」
高々と叫んだアムドシアスの答えにブルブランは驚いた!
「”古”があるからこそ、今の歴史、貴様や我達を輝かせる事ができるのだ!それ以外にどんな答えがあるのだ?」
「くっ、小賢しいことを……。だが、私に言わせれば歴史や私達はいつか朽ち果て、忘れ去られる物!歴史や私達がなくても、美は美として成立しうるのだ!そう、高き峰の頂きに咲く花が人の目に触れずとも美しいように!」
アムドシアスの言葉に怯んだブルブランだったが、すぐに立ち直って言い返した!
「やれやれ……2人とも勘違いをしている。」
そして溜息を吐いたオリビエが会話に混ざって来た。
「何?」
「何だと?」
オリビエの言葉に2人は眉を顰めてオリビエを見た。
「以前2人にも言ったように真の美とは愛っ!!愛するが故に人は美を感じる!愛無き美や古など空しい幻に過ぎない!気高き者も、卑しき者も、そしてボク達も愛があればみな、美しいのさっ!」
「くっ、以前と同じ答えを………」
「フム、さすがはこの我が”美”と”芸術”を語る好敵手として認めた者……」
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