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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第8話
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お前は……一体どういうつもりだ!?そ、それにその人形は…………」

「ミリアムって子のアレと同じ……………だが、あんたが連れて来たってことは結社の”執行者”ってところか?」

「……?質問の意図が不明です。」

「ふふ……この子は結社の一員じゃないわ。とある筋から貴族連合へ送られた、”裏の協力者”といったところね。”帝国解放戦線”に”西風の旅団”―――そして我が”身喰らう蛇”と同じく。」

「っ……!」

「ヤバイ名前を次々と…………」

クロチルダの口から出た集団を聞いたリィンは唇を噛みしめ、トヴァルは厳しい表情をした。



「さしずめ私は意地悪な魔女―――この子は案内人の黒兎といったところかしらね?」

「戯言を………!」

「貴女は…………!」

妖美な笑みを浮かべるクロチルダをセリーヌと男爵の治療を終えたアイドスは厳しい表情で睨んだ。



「クロチルダ様、撤退の指示を。ユミル渓谷道より4つの生命体が近づいています。恐らく彼らの援軍かと。」

「フフ……ええ、行きましょう。」

そしてグリアノスが飛び上がると漆黒の人形兵器も空へと浮かび上がり

「兄様っ、兄様―――!」

「リィンさん―――!」

漆黒の人形兵器に囚われた二人はリィンを見つめて悲鳴を上げ

「エリス、殿下!ふざけるなっ……!!二人を、二人を離せッッ!!」

リィンは空を見上げて声を上げた!



「クスクス……既に”物語”は始まっている。足掻いて、苦しんで、幾多の試練を乗り越えて―――”蒼の騎士”の待つ舞台に見事辿り着いてみせなさい。愉しみにさせてもらうわよ?リィン・シュバルツァー君。」

「うおおおおおおおっ…………!!待っていてくれ、二人とも!絶対に―――絶対に取り戻してみせるからッ!」

リィンが攫われた二人の奪還を決意したその頃、クロイツェン州の上空の貴族連合軍・旗艦―――飛行戦艦”パンタグリュエル”の中である人物が遥か下にある地上を見下ろしていた。
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