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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第8話
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を纏わせて咆哮するリィンを見たセリーヌは厳しい表情をした。



「―――兄様ッ!!兄様……駄目です!憎悪に任せて剣を振るっては……!それでは……8年前のあの日と同じです!」

その時エリスがリィンにかけよって、リィンの背中を抱きしめて必死の表情で叫び

「ッ………エリ……ス…………グッ………ガアアアアアッ…………!」

エリスの言葉に正気を取り戻しかけたリィンは”力”を抑えようとした。



「まだ息がある……!男爵閣下は生きてるぞ!待ってろ、すぐ応急処置を……!」

「―――彼の怪我の治療は私がするわ。慈悲の光よ、今ここに顕れよ!――――聖なる蘇生の息吹!!」

「こっちも気を失ってるだけみたいよ!」

「ええ、先程当身を受けてしまっただけです……!おばさま、しっかりしてください!」

「父様、母様……!」

「……グッ……オオオオオッ…………!」

両親が生きている事を聞いたリィンは必死で”力”を抑え、ようやく元の姿に戻った。



「がはっ……はあっ、はあっ……!」

「兄様……よかった!大丈夫ですか、兄様……?」

「すまない、エリス……俺はまた……自分を見失って……しかも今度は人を…………」

正気に戻ったリィンは辛そうな表情をして無惨な姿になった猟兵達の死体を見回したが

「いいえ、いいえ……!兄様はちゃんと……こうして戻ってきてくれました。それ以上に大切なことなんてありません……!」

「エリス…………すまない、本当に…………」

エリスの言葉を聞いて安堵の表情をした。



「おばさま……!大丈夫ですか、おばさま!」

「…………ぅ………………殿下…………ご無事でしたか…………」

アルフィン皇女の呼びかけに目覚めたルシア夫人はアルフィン皇女の無事な姿を見て安堵の表情をし

「はい……おばさまたちのおかげです!ぐすっ……本当に…………何とお礼を言っていいか……!」

アルフィン皇女は涙を流しながらルシア夫人を見つめた。



「ふふっ……殿下ったら……天使のようなお顔が台無しですよ……?」

アルフィン皇女の無事の姿を見たルシア夫人は再び意識を失い

「……やれやれ。こっちは平気そうね。」

その様子を見守っていたセリーヌは安堵の表情で呟いた。



「トヴァルさん、アイドス様、父様は……!」

「傷に関してはそこにいる女神が回復させたが…………」

「………血を流し過ぎているわね……けど、安心して。”慈悲の大女神”の名に賭けて、絶対に助けてみせるわ…………!」

トヴァルと共に男爵の状態を答えたアイドスは全身から膨大な魔力や神気を解放して最高位の治癒魔術を再び男爵にかけ始め

「女神(エイ
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