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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第5話
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に聞いて様子を見に来たんです。お兄様を元気付けようかと思って来たのですが……どうやら既にお二人がお兄様を元気づけてくれたようですわね?」

自分の登場に驚いているリィンに説明したセレーネは優しげな微笑みを浮かべて答えた。



「セレーネ……今まで心配をかけてしまって悪かったな。」

「フフ、気にしないで下さい。ですがお兄様?エリスお姉様はいいとして、他国の皇女であられるアルフィン皇女との混浴はできるだけ避けるべきだと思いますわよ?万が一”間違い”が起こって、その事が判明したら大変な事態になると思いますし……」

「え、えっと…………」

「ふふっ♪」

「………………ハア……………」

セレーネの忠告を聞いたリィンはセレーネから視線を逸らし、アルフィン皇女は嬉しそうな表情になり、エリスは疲れた表情で溜息を吐き

「え”。ま、まさか………」

「……人の色恋沙汰に口を出すつもりはないけど、少しは手を出した後の事を考えてから手を出した方がいいと思うわよ?」

3人の反応を見て既に”間違いが起こった後である事”を察したセレーネは冷や汗を滝のように流して表情を引き攣らせ、セリーヌは呆れた表情でリィンを見つめた。その後3人が露天風呂につかりながら仲良く会話し、リィンがその様子を見守っている中セリーヌがリィンに近づいてきた。



「……悪かったわね。」

「へ……?」

セリーヌに突如謝られたリィンは何のことかわからず不思議そうな表情をした。

「その、これまでの色々よ。エマや魔王達にも言われてたけど……人間の気持ちとか機微なんてのは今ひとつわかんなくてね。……でもまあ、ちょっと無神経だったかもしれないわ。」

「セリーヌ………」

「っ……!?」

リィンに突如頭を撫でられたセリーヌは驚き

(リ、リィン様……またそうやって………)

(アハハハハハハッ!さすが種族問わず籠絡しているご主人様ね♪)

(ふふふ、まさに節操なしですね。)

その様子を見守っていたメサイアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべた。



「俺の方こそ、八つ当たりをして悪かった。……許してくれるか?」

「ゆ、許すとか許さないとかそんなんじゃないでしょ……ああもうっ、何なのよアンタは!」

セリーヌがリィンを睨んだその時、凄まじい咆哮が聞こえて来た!



「え…………」

「今のは……!?」

「どこかで聞き覚えがあるような……?」

「この咆哮………―――まさか、峡谷で現れた!?」

突如聞こえて来た咆哮にアルフィン皇女達が戸惑っている中、咆哮の正体がわかったリィンは血相を変え

「”魔煌兵”―
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