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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第5話
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くしたり、気遣うことに、貸し借りなんてあるわけない……!ただ、兄様が”好き”だから―――大切だからに決まっています!!父様も母様や姉様も、ユン老師も、Z組や他の皆さんも、きっと…………私だって……………!」

「…………エリス…………」

エリスの言葉にリィンが呆けたその時、エリスはリィンを抱きしめた。



「………ぁ…………」

「”資格がない”なんて………そんなこと、言わないで下さい。そんなの、兄様が気付いていないだけです。兄様は大切な人達のことをそんなにも想っているのに……どうしてそれと同じくらい、兄様を想っている人達がいるとわからないんですか……?

「………!」

自分を抱きしめながら自分を見つめて言ったエリスの言葉にリィンは息を呑んだ。



「思い出してください、兄様。別れる時、Z組の皆さんがどんな顔をなさっていたのか」

「…………みんなの、顔………あ………………」

トリスタで仲間達との別れの際の仲間達の自分を信じる表情を思い出したリィンは呆然とした。



「……そうか…………みんな……信じてくれていたんだ。どんな困難があっても、必ず再会できることを……きっとまた、一緒に未来を掴んでいけることを。」

「……………………」

「どれだけ迷っても……焦ってもいいのか。俺はみんなを信じる……そして、みんなが信じてくれた俺自身も。絶対に諦めずに足掻いて、とにかく前へと突き進む―――そうしていくうちに、きっとみんなと道が交わるはずだ。俺達が”Z組”である限り……!」

「兄様…………」

リィンが元気を取り戻した嬉しさにエリスは一筋の涙を流した。



「……おかげで……ようやく肚を括れた気がする。ありがとう、エリス。」

「……いいえ、私は何も。きっとそれは、兄様が士官学院を過ごして手に入れたものでしょうから。ふふっ、少しだけ……Z組の皆さんが羨やましいですけど。」

「エリス…………」

自分を元気づけ、心から自分を慕う最愛の妹に愛おしさを感じたリィンは自らエリスに口付けをし

「あ…………(兄様…………)」

リィンの行動に呆けたエリスは幸せそうな表情で一筋の涙を流してリィンの口付けを受け入れていた。



「兄様…………」

「わ、悪い……!エリスが急に愛おしくなって、ついしてしまったけど……嫌だったよな?」

「いいえ、いいえ!兄様自ら私にキスをしてくれるなんて、天にも昇る思いです……!」

「エリス…………」

リィンと互いを抱きしめ合っていたエリスはある事に気付いた。

「あ……フフッ、兄様の…………硬くなっていますね……兄様、久しぶりに奉仕をしましょうか?」

「え、えっと……さすがにここでするのは不味
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