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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第2話
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だけに心配ですね。」

「ええ………(もしかしてあの時に来たカレイジャスに乗船していられたのかしら?)」

シュバルツァー男爵の話を聞いて重々しい様子を纏ったリィンの言葉にセレーネは静かに頷いて1ヵ月前の出来事を思い出した。



「お兄様なら……きっと大丈夫だと思います。ふふ、何といってもかの”リベールの異変”も乗り越えていらっしゃいますから。……セドリックやお父様、お母様もきっと……」

「姫様……」

「……それとな、リィン。多分、お前さんが一番気がかりなこと―――トリスタ方面の情報もある程度仕入れている。」

「教えてください……!あの後、士官学院は……みんなはどうなったんですか!?セレーネからアリサ達は脱出した事は聞いていましたが……!」

トヴァルからある言葉が出るとリィンは血相を変えて立ち上がった。



「お前さんもある程度は予想しているかもしれないが。トリスタ―――及び”トールズ士官学院”は貴族連合軍に完全に占領された。内戦が始まって間もない、ほぼ1ヵ月前のことだ。」

「…………ぁ…………」

「兄様………」

「…………」

トヴァルの話を聞いて肩を落として崩れるように椅子に座り直したリィンをエリスは心配し、セレーネは辛そうな表情で黙り込んでいた。



「やっぱり……そうだったんですね……じゃあ、学院のみんなは……?」

「……個々の安否については詳しくはわかってない。噂じゃ、占領の直前まで激しく抵抗していたそうだが……」

「……………………」

「気をしっかり持ちなさい。まだ、”そう”と決まったわけではないだろう。」

「ああ、閣下の言う通りだ。それに……未確認だが少し耳寄りな情報もある。」

「え……?」

シュバルツァー男爵の言葉に続いたトヴァルの言葉が気になったリィンは顔を上げてトヴァルを見つめた。



「実は……結構な数の学院関係者が行方不明になっているらしくてな。今も、貴族連合の連中がその足取りを追っているらしい。」

「それって……」

「アリサ達だけでなく、教官達や学院のみんなもトリスタから落ち延びたという事ですか……!?」

「確かな事は言えないがな。……っと、そうだ。とっておきの情報があったのを忘れていたぜ。――――ケルディックにある遊撃士協会支部からの情報なんだがレーグニッツ知事の息子、”西風の妖精(シルフィード)”、後はクレイグ中将の息子がケルディック地方を拠点に現在の状況を打開する為に色々と動き回っているそうだ。」

「まあ……!マキアスさんにエリオットさん、フィーさんが……!」

「マキアス達は今、ケルディックのどこにいるんですか!?」

トヴァルの情報を聞いたセレーネは明るい表情をし
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