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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第2話
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ウインクをした後からかいの表情で二人を見つめるアルフィン皇女の発言にセレーネは目を丸くし、エリスは頬を膨らませ、リィンは苦笑した。
「ま、目を覚まして何よりだ。どうだ、体の調子は。どこか痛むところはないか?お前さん、あれから一晩眠りっぱなしだったんだぜ。」
「ええ……とりあえず大事はないみたいです。トヴァルさん、助けていただいてありがとうございました。」
「あの
術
(
アーツ
)
はなかなかいいタイミングだったわね。一応、お礼を言っとくわ。」
「ハハ、どういたしまして。とにかくお嬢さんがたを泣かせずに済んでなによりさ。」
「トヴァルさん………」
「―――目を覚ましたか。」
声に気付いたその場にいる全員が振り返るとそこにはリィンとエリスの両親であるシュバルツァー男爵とルシア夫人がいた。
「父さん、母さんも……!」
「ふふ……お帰りなさい、リィン。2ヶ月ぶりですか……よく戻ってきましたね。」
「色々と聞きたい事もあるだろうがまずは軽く食事をとるといいだろう。”これから”の話は、その後だ。」
その後普段着に着替えて遅めの朝食を終えたリィンはエリス達と共にシュバルツァー男爵から状況を聞き始めた。
〜広間〜
「――かの”貴族連合”によって、帝都が占領されたのが1ヵ月前……今では、帝国全土の主要都市が同じように占領された状況にある。各地に配備されていた帝国正規軍も一部を除いて悉く退けられたそうだ。」
「やはり……そうでしたか。エリス、皇女殿下も。本当によくご無事でしたね。」
シュバルツァー男爵から状況を聞いて頷いたリィンは安堵の表情でエリスとアルフィン皇女を順番に見回した。
「わたくしたちも、帝都の女学院で混乱の最中にあったのですが………そんな中、トヴァルさんに連れ出してもらったんです。」
「トヴァルさんが?」
「緊急の連絡があって、急いで向かったのさ。皇女殿下とシュバルツァー家の次女を安全な場所まで護衛する―――オリヴァルト皇子からのじきじきの依頼だったからな。」
「オリヴァルト殿下の……そうだったんですか。」
トヴァルから事情を聞いたリィンは意外な人物が関わっていた事に目を丸くした。
「貴族連合の捜索をかわして帝都の外まで連れ出して頂いて―――それから10日かけて、ようやくユミルに到着したんです。」
「本当に……よく無事に辿り着いてくれました。」
「話によれば……ユーゲント皇帝陛下やセドリック皇太子は貴族連合の手に落ちたそうだ。あくまで”保護”という名目で、無事ではいらっしゃるようだが……オリヴァルト皇子についてはその後、行方がわからないらしい。」
「そんな……殿下が。……こんな状況
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