第6章
体育館裏のホーリー
第106話 二学期、始まります!
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…?」
「いえねぇ、あんた、二学期に入ってから女子の評判が多少上がったのよ」
「「何ぃッ!?」」
「マジで!?」
桐生の言葉にイッセー、松田、元浜の三人が驚愕の表情を浮かべる。
「大分引き締まった体つきになってるし、顔つきも逞しくなってるわよ?ワイルドになったなんて言う女子もいるぐらいだし」
そりゃまあ、山でドラゴン(しかも、元龍王)に追いかけ回されながらサバイバル生活を送れば、逞しくもなるだろう。
「「どう言う事だ、イッセェェエエエッ!!」」
松田と元浜が先程よりも憤怒の表情を浮かべて、イッセーに詰め寄る。
「なんかしばらく見ない内に体つきが良くなってるから、おかしいなと思えば!」
「合宿なんて言って、本当は夏に託けてイメチェンしてやがったなぁ!」
「夏デビューかよコンチクショウ!」
「この裏切り者めッ!」
「裏切り者には死を!」
二人はそう喚きながらイッセーを締め上げる。
「だから、部活の合宿だって言ってんだろうが!?」
「オカルト研究部の合宿でなんで体を鍛える事になんだよ!」
元浜の言う通り、文化系の部活のオカルト研究部と体を鍛える事は全く結びつかない。
「……オカルト現象を探す為といつ遭遇しても良い様にと体力を付ける事も活動の一環になってんだよ」
いいかげん、二人が喧しくなってきたので、適当な言い訳を言うが、我ながら取って付けた様なものになってしまった。
「そ、そうなのか……?」
「確かに、オカルト研究部の部員みんな運動神経が運動部並って言うか、運動部以上だよなぁって思ってたけど、そう言う理由があったのか……!?」
まあ、バカ二人が納得して黙れば別に良いか。
「ふ〜ん。ま、これも別にどうでも良いんだけどね」
……だから、どうでも良いのなら訊くなよ。
「そんな事より、聞いてる?また転校生が来るそうよ。しかも、今度は三人も♪」
「「さっ!?」」
「三人も!?」
おいおい、アーシアと鶇、ゼノヴィアが来てからそんなに経ってねえのにまたかよ!しかも、三人。
「それも、内二人は美少女らしいわよ♪」
「「「な、何ぃぃッ!!」」」
「もう一人はイケメンだってさ♪」
「「「イケメンは死ね!」」」
転校生の情報にバカ三人がいちいち反応してる傍らで、俺はその転校生の事を考えていた。
二年にアーシアと鶇とゼノヴィア、一年に燕と神楽と、短期間で一年二年合わせて五人の転校生があったのに二年にまた転校生。しかも、俺達のクラスに集中してるとなると、これはおそらく普通の転校生じゃないな。
……なんか、また知り合いが来そうな予感がするな。
ー○●○ー
俺の予感は見事に的中した。
「紫藤イリナ
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