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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
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「―――下がりなさい!」
セリーヌはリィンの前に出て何とドーム型の結界を展開した!
「――――」
「きゃあ……っ!?」
しかし魔煌兵が剣を結界に叩きつける結界は破壊され、衝撃によってセリーヌは吹っ飛ばされた!
「――――セリーヌッ!?」
それを見たリィンはセリーヌを庇うかのようにセリーヌの前で武器を構えたが疲労によって地面に膝をついた。
(こんなところでやられるわけには……!Z組のみんな……!―――アリサ……ッ!)
「お兄様ッ!?」
「リィン様ッ!?今、助けます……!」
それぞれ魔煌兵との戦闘を終わらせた二人はリィンの窮地に気付いて血相を変えた。
「―――やらせるかよ!」
するとその時青年の声が聞こえて来た瞬間、魔煌兵の足元に光の十字架が現れ魔煌兵を浮き上がらせた!
「こ、これって……」
「
導力魔法
(
オーバルアーツ
)
……!?」
突如現れたアーツを見たセリーヌとリィンが呆けたその時
「くらえ―――エクス・クルセイド!」
光の十字架から衝撃波が発生して魔煌兵を怯ませた後、魔煌兵がいた地面が崩れ、魔煌兵は奈落の底へと落ちて行った!
「はあ、はあ……助かった、のか……?」
「今のは……」
「あ……っ!」
「まあ……!」
リィンとセリーヌが戸惑っている中、何かに気付いたセレーネとメサイアは明るい表情をした。
「―――兄様!」
「リィンさん……!」
「あ…………」
そして聞き覚えのある二人の少女の声を聞いたリィンが声が聞こえた方向へと視線を向けるとそこにはトヴァル、エリス、アルフィン皇女がいた。
「―――ふうっ……何とか間に合ったみたいだな。とにかく、無事で何よりだ。」
「ええ、本当に……!急いだ甲斐がありましたね!リィンさん、セレーネさん、それにメサイアさん。お怪我はありませんか!?」
「アルフィン殿下……トヴァルさん……?それに―――」
「―――リィン兄様!」
自分達を見て呆けているリィンにエリスは慌てた様子で駆け寄った。
「大丈夫ですか、兄様!?ああ、こんなに憔悴しきった様子で……!」
「この娘は……」
「エリス―――はは……嘘みたいだ……まさか、こんなところで会えるなんて……」
「っ……兄様……!今は喋らないで下さい!手当てをしてから、すぐにユミルへ……!」
「よかった……本当に無事で。でも、どうしてここに―――――」
心から大切にしている妹の無事な姿を見て安心したリィンは気絶して地面に倒れた!
―――リィンが薄れゆく意識の中でリィンの脳裏に”声”が響いていた。
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