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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第197話
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ように上空を飛んでいた3人はレグラムに続く街道―――エベル街道に降り立った!



〜エベル街道〜



「ここは……レグラムへと続く”エベル街道”か。フフ、まさかあのような状況になって真っ先に故郷に帰る事ができるとはな……」

「さすがにここまではまだ領邦軍の手は伸びていないと思うのですが……」

「―――とにかくまずはレグラムに向かって状況を把握するぞ。」

そして3人は街道を歩いてレグラムに向かって行った。



〜エレボニア帝国領・上空〜



「あ、あの、ベルフェゴールさん。わたくし達、どこに向かっているのですか?」

ベルフェゴールに抱き上げられた状態のセレーネはリザイラと共に凄まじいスピードで飛行してどこかへと向かっているベルフェゴールに尋ねた。

「そんなのご主人様の元に決まっているじゃない。――――ご主人様と”契約”している貴女も、ご主人様との”繋がり”を感じられるでしょう?」

「え?…………あ……っ!」

「―――――いましたね。」

そしてベルフェゴールとリザイラはヴァリマールの傍で倒れているリィンを見つけた後、着地した。



〜アイゼンガルド連峰・峡谷地帯〜



「なっ!?一体いつの間にその子の身体から抜け出したのよ!?」

地面に降り立った二人を見たセリーヌは驚き

「お兄様ッ!」

ベルフェゴールから降りたセレーネは気を失って倒れているリィンの元へと向かった。



「お兄様ッ、大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

「今のその子は初めての”同期”で消耗しきっているから、当分目を覚まさないわよ。」

「そんな……っ!?セリーヌさん、一体どうすればいいのですか!?」

セリーヌの説明を聞いたセレーネは悲痛そうな表情をして尋ねた。



「……ヴァリマールがその子の回復を優先して力を分け与えているけど、初めての”同期”の影響もあって相当消耗しているから、次に目覚めるのは何日かかるかわからないわ。」

「―――でしたらわたくしはパートナードラゴンとして、お兄様の看病をします!例え何日経とうと、お兄様の傍を片時も離れませんわ!」

「その意気は買うけど、貴女、この状況でどうやって生活するつもりよ。リィンはヴァリマールからの補給があるからこの状態でも凍死しないし、何も食べなくても大丈夫だけど貴女はそうは行かないでしょう?」

「それは……」

セリーヌの指摘にセレーネは辛そうな表情をし

「大体貴女達もその娘を連れてくる余裕があるんだったら、エマを連れて来て欲しかったんだけど?」

「へ、へえ?あれだけ勝手な事をしておいてよくもそんな図々しい事を口にできるわね……?―――あ
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