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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第195話
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アス、フィー、ガイウスは撤退する事を否定するリィンを諭す為にそれぞれ説明し
「あ……だ、駄目だ……!生身で敵う相手じゃない!みんなこそ逃げてくれ……!」
エリオット達の説明を聞いて呆けたリィンだったがすぐに血相を変えた。
「フン、満身創痍のお前に心配される謂れはないな。」
「そーそー。ボクたちに任せときなって!」
リィンを安心させるかのようにユーシスとミリアムはそれぞれ不敵な笑みを浮かべ
「私達も、この場を切り抜けたら教官達と合流しますから!セリーヌ、リィンさんをお願い!」
「って言われても……」
エマの言葉を聞いたセリーヌが戸惑ったその時、操縦席に声が聞こえて来た。
「コレ以上ノ損傷ハ危険ト判断……戦場カラノ離脱ヲ提案スル……」
「こ、この声は……」
「そうか……その段階まで来てたのね!”ヴァリマール”、離脱して!なるべく遠くへ―――でも帝国内―――メンフィル帝国領あたりに!」
「了解……離脱ヲ開始スル。」
(何ですって!?)
(……………………)
(そ、そんな!?皆さんを犠牲にして自分だけ撤退するなんて、仲間思いのリィン様にとっては余りにも辛すぎます……!)
(リィン……みんな……!)
セリーヌの指示を聞いたベルフェゴールは怒りの表情で声を上げ、リザイラは静かな怒りを纏って黙り込み、メサイアとアイドスは辛そうな表情をし
「か、勝手な事を言うなっ!!」
「リィンッ!」
セリーヌにリィンが怒鳴ったその時、アリサがヴァリマールの顔の部分を通してリィンを見つめた。
「アリサ……」
「リィン……貴方は私に”道”を見出す勇気を……そして恋を教えてくれた。だから、今度は私が貴方の”道”を切り開く……!……いつか絶対に再会して、またいっぱい愛し合いましょうね……―――愛しているわ、リィン……」
「アリサ……!!やめろ、やめてくれええええええっ!」
アリサの告白にリィンが叫んだその時、ヴァリマールは立ち上がって空へと跳躍し、リィンの悲鳴を無視してどこかへと飛び去った!
「…………………」
一方その様子をレンと共に見守っていたサフィナは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込み
「―――サフィナお姉様。レン達が時間を稼いで、セレーネ達を逃がすわよ!」
「ええ!―――レン、まずはパテル=マテルによる牽制攻撃をお願いします!」
「わかったわ!」
そしてパテル=マテルの片手に乗っているレンと共にアリサ達を助ける為に飛竜を操って地上へと急降下させた!
「ハッ、悲恋の物語みたいな別れの告白を現実でするなんてお前くらいだぜ、アリサ!相変わらずバカップルだな。あのリア充
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