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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第193話
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「フン、立場がどうあれ、無礼者に遠慮するつもりはない。」
「めんどくさいけどま、仕方ないか。」
「えへへ、ガーちゃんのチカラ、どこまで通用するかなー。」
「時間がない……正門へ向かうとしよう。」
「ああ……!」
リィンの言葉に頷いたクラスメイト達は次々と戦う決意を表明した後正門へ急行していると教室からパトリックとフェリスが出て来た。
「アリサ!?な、なんですの!?そんなに慌てて……」
「フェリス……そっか、まだいたのね。」
「き、君達……いったい何があったんだ!?教官達が正門から出て行くのを窓から見かけたんだが……!」
リィン達の尋常じゃない様子にフェリスは戸惑い、パトリックは真剣な表情で尋ねた。
「くっ……もう打って出たか。」
「パトリック……どうか学院にいてくれ。他のクラスと協力して士官学院を守るんだ……!」
そしてリィン達は正門へ急行し
「お前達……」
「い、一体なにを……?」
リィン達の様子をパトリックとフェリスはそれぞれの想いを抱えて見つめていた。
〜正門〜
リィン達が正門に到着する頃にはトワ達―――生徒会が市民達の避難誘導をしていた。
「会長、ジョルジュ先輩!」
「リ、リィン君たち……?」
「君達、どうして……」
リィン達の登場にトワとジョルジュは戸惑ったがすぐにある事を察した。
「ま、まさか……!」
「教官たちの助太刀に行くつもりかい!?」
「その、まさかです。」
「迫りくる狼藉者を迎え撃たぬはアルゼイド家の名折れですゆえ。」
「無理をしない程度に全力で助太刀するつもりです。」
「お願いします!どうかわたくし達を行かせてください!」
「む、無茶苦茶だよ〜!」
「……あの映像は見たがとんでもない兵器みたいだ。生身の人間が勝てる可能性は限りなく低い……それでもやるつもりかい?」
リィン達の決意を聞いたトワは慌て、ジョルジュは重々しい様子を纏って問いかけた。
「ええ、俺達がこれからも共に学び、高め合う場所―――この士官学院を守る為に!」
「あ……」
「……参ったな……君達が来たら止めろって、教官たちに言われたのに……」
「……わかったよ。生徒会長として許可します。でも、リィン君達はまだ軍人じゃないんだから……!命が危ないと思ったら絶対に、絶対に無理をしないこと……!逃げるか、相手に投降するか……とにかく死んじゃダメなんだから!ちゃんと約束できますかっ!?」
リィン達の揺るぎなき決意を知ったトワは真剣な表情でリィン達に問いかけた。
「会長……はい!」
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