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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”激動”の時代の幕開け〜
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厳重な警備の中、多くの市民達は広場にあるドライケルス像を背後にしているオズボーン宰相に注目していた。
〜帝都ヘイムダル・ドライケルス広場〜
「―――諸君も、ここ数日の信じ難い凶報はご存知かと思う。れっきとした帝国の属州であるクロスベルが、”独立”などという愚にも付かない宣言を行い……あろうことか帝国が預けていた資産を凍結したのである!当然―――我々はそれを正すために行動した。それは侵略ではない。”宗主国”としての権利であり、義務ですらあるといえよう。
―――しかし”彼ら”は余りにも信じ難い暴挙に出た!”ガレリア要塞”―――帝国を守る鉄壁の守りを謎の大量破壊兵器をもって攻撃……これを”消滅”せしめたのである!諸君―――果たしてそのような”悪意”を許していいのか!?偉大なる帝国の誇りと栄光を、傷つけさせたままでいいのか!?否―――断じて否!鉄と血を購ってでも、正義を執行されなくてはならない!」
オズボーン宰相の演説に応えるかのように市民達は大声を上げた。
〜1年Z組〜
「………………」
「……これって……」
「大した演説ぶりだが……」
「フン………予想通りの方向に持って行くつもりのようだな。」
「”戦争”……ですか……」
演説をラジオ越しで仲間達と聞いていたユーシスは鼻を鳴らし、セレーネは辛そうな表情をした。
「ミリアム……?さっきから何をしてるの?」
その時誰かと通信をしようとしている様子のミリアムに気付いたサラ教官はミリアムに視線を向けた。
「んー……ダメだ。やっぱり繋がんないや。そりゃそうだよねー。」
ミリアムが呟いた言葉を聞いたリィン達は首を傾げた。
「どういうことだ……?」
「何を言っている……?」
「んー、ボクが受けていた一番重要”だった”任務のお話。もうちょっと早く気付けばな〜。でもまあ、クレアもレクターも、オジサンの読みすらも上回ってたし。――――今回ばかりは”クロウの勝ちでも仕方ない”よね。」
「はあっ……!?」
「ど、どうしてそこにクロウの名前が出てくるの!?」
ミリアムの話を聞いたマキアスは驚き、エリオットは戸惑い
「……………………」
リィンは真剣な表情で黙り込んでいた。
「―――なるほど、そう言う事か。ミリアム、あんたの調査の一つは”C”調査だったのね?」
その時何かを察したサラ教官がミリアムを見つめた。
「なっ……」
「”帝国解放戦線”のリーダー……」
「死んだ男がいったい……」
サラ教官の推測を聞いたアリサは信じられない表情をし、ラウラは呆け、フィーは真剣な表情になった。
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